ストーカーすぎるオーストラリアのハエ!

  
オーストラリアのハエは本当にしつこい!歩いていれば常につきまとってきます。口、鼻、耳の穴、傷口、汗で濡れたTシャツの上など人間の体の部位でも割と湿気が多い場所を狙ってたかってきます。それも一度狙われたら最後、外にいる間は数匹コバンザメのように常にくっついてきて、払っても払っても、なおしつこくまとわりついてくるので本当にイライラします。

どれほどしつこいかというと、一般的にハエと言えば常に動き回って蚊のように一カ所に長い間留まっていないので手で叩いて殺す事はなかなかむずかしいですが、こちらのハエは数匹、若しくは十数匹まとわりついてくるハエの何匹かは叩いて殺せるほど体の周りに滞在している時間が長いのです。

耳や鼻の穴に侵入してきた際は本当に気持ち悪いし、目の周辺に集ってきた際には卵を産み落とされるんじゃないかと発狂しそうになりいいかげんうんざりしています。オーストラリア人からは外で絶対にあくびをするな、うっかりあくびをしてしまった暁には口の仲に侵入してきたハエを呑み込んでしまう可能性があると言っていました。

余談ですが、オーストラリア人がだれかと会話するとき、口を空ける事を最小限に留め、鼻から抜けるようなアクセントで発音するのは一節によるとハエを口や鼻から侵入するのを防ぐためだそうです。オーストラリアの発音の起源については諸説ありますが、ハエとの因果関係を信じているオーストラリア人は結構いました。ベースはイギリスの発音です。

ハエがあまりにもしつこいので建物の中へ出たり入ったりを繰り返しなんとかハエをしのいでいる状況です。現地の人はさほど気にしておらず、ハエが酷い場合はコルクハットをかぶるなどして対策はしていますが、オーストラリア人は元々体毛がモッサリしているので体にハエがついても皮膚まで到達しません。そのためハエがまとわりつく感覚は顔周辺だけのようです。

オーストラリアには元々ハエはいませんでしたが、入植、開拓時代にイギリスからの移民が大量に家畜を連れてきたため、一年を通して比較的温暖な気候と相まって爆発的にハエが増えました。ご存知かもしれませんが、家畜の国内生産と輸出高は世界有数です。羊、牛、豚 ハエがつきやすい家畜をオーストラリアの全土で農家が飼育しているのでハエが増えないわけがありません。

セントラルオーストラリなどは東海岸のシドニーやブリズベン、または西海岸のパースなどの都市部などとは比較にならないほどハエが集ってきます。グーグルの画像検索を使って見てみてください。本当にえぐいです。大気中の水分がすくなく乾燥しているウルル(エアーズロック)周辺は水分を求めて彷徨う数十匹のしつこいハエに取り囲まれます。ハエが苦手な人は虫除けのクリームなりスプレーを持って行くといいと思いますが、そんなの役にたたないほど集られます。

オーストラリアのハエはしつこいだけで人体に害は及ぼさないので、ハエに集られた際はある程度ハエとお友達になるつもりで旅行しましょう。

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