オーストラリアは町を歩けば2人に1人は肥満じゃないかと思うくらい肥満が多い。
スーパーの店員、バスドライバー、ショップ店員、子連れの母親など普段身近に接する人は2人に1人が肥満という割合が大袈裟ではないと感じるほどデブがオーストラリアの日常にとけ込んでいる。
特に女性の太り方は非常に病的だ。まず女性は下腹部よりも先に尻や太もも、ふくらはぎに脂肪がつくようで上半身が割とスレンダーな体型で小顔をキープしているのに尻から下がお相撲さんという事はよくある。お相撲さんなみの体型をした女性は普通に町中を闊歩している。
また肥満の人は日本人のように、肥満が一つのコンプレックスだとは感じておらず個性ととらえているのか夏場は体のラインを出来るだけ隠す服よりも、腹の肉がはみ出す事を全く気にせず、細身の人が着るようなピチピチのスキニーな服を着てその醜い脂肪を惜しげも無く公衆の面前でさらしている。
肥満を社会的な問題と捉えている政府とは対照的に当の本人達は太る事への抵抗や体型のコンプレックスはさほど感じておらず健康を考えるよりも何を食べるか、お腹はすいているかにプライオリティーを置いているように見受けられる。
驚く事に町を見渡せばデブな女性でも結構イケメンと交際していたり、普通にスタイルのいい男性とデートをしていたり逆にデブな男性がスタイルのいい美人とつきあっていたりするので、これでは痩せる動機がないのではないかと思ってしまう。
肥満がいる一方で肥満に対して危機感や自己管理意識を持って健康な体作りに努めている人は多数存在する。
食が欧米人と比べると、全然細くて中肉中背の体型が多い日本では体型に対しての危機感が肥満が蔓延する国よりは低く早朝にジョギングしたり日常的に体を動かして健康に気を使う人はオーストラリアよりは少ないと言える。
なぜそういえるかというと、通常の体型を徹底した健康管理で維持している人の肥満への危機感はメタボだと診断されて3日坊主の運動をして継続できない日本人とは雲泥の差があるからだ。
オーストラリアはの食文化は肉とジャガイモが中心であってどんなに料理を工夫しても日本料理よりもカロリーを抑えることは難しい。基本的に日本人より太りやすい食生活を送っているオーストラリア人が通常の体型を維持するのに食習慣も変え運動の習慣を持つということはどれだけ強い意志で努力を重ねているかお分かりだろう。
日本人とオーストラリア人という括りで肥満の危機意識の度合いを比較するのは少々乱暴すぎると思うが、オーストラリアにいれば早朝のマラソンと言えど相当真剣に走っている人や退社後会社周辺で走っている人が結構いるのでその傾向は絶対にあると思う。
デブと健康的な体型の2極化は実際に町を見てみればわかる。通常の体型とデブ体型の中間のメタボ体型か小太りの人が通常の体型とデブ体型に比べて少なくなる。健康的な人は本当にシュッとしているが、太っている人は徹底的に余すところ無く脂肪をつけている。腹だけていているという部分的な太り方ではなく、全体的に風船のように丸くなっていく太り方だ。
1983年から2003年までの20年の間に全人口に対する肥満の割合が2倍に増え、政府は1970年代にマクドナルドに代表される安価で低価格かつ高カロリーのファーストフードの台頭によって本来の食生活が変化し低所得者を中心に肥満が増えて行ったと肥満社会のきっかけとなった原因を位置づけているが、実際のところ基本的な食生活は今も昔も変わってないと思うのが私の見解だ。肥満の問題はそれ以前からあったと思っている。
東南アジアの国々は貧しく栄養状態が悪い国として紹介されていたわけだが、彼らが健康的な体型を保っているのは栄養状態が悪いからではなくバランスがよく健康な食習慣がありスタイルに気を使う文化が食べ過ぎを防ぎ健康的な体型を維持しているので、”貧しいから栄養状態が悪い”ということに健康状態の善し悪しと因果関係があるわけではない。
逆に欧米の人間は栄養状態が良いから太るというが、そもそも根本的に食生活を観察してみれば太るか太らないかは一目瞭然で、基本的にアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど先進国を代表する肥満国家は大量の肉とジャガイモを消費している。
魚介類や野菜をたっぷり使用したタイカレー、野菜とエビを使った生春巻きとフライドポテト、ポルチーニ茸のクリームソースがたっぷりかかった分厚いステーキどちらが太るか、どちらが健康的かお分かりだろう。
欧米は過度の肉食と脂質を多く摂る文化だから栄養状態の善し悪しやファーストフードの台頭は後づけの理由でしか無く、影響が無いとは言えないが、あるとすればファーストフードが問題というより飽食の時代になり今までの食習慣を続けた結果肥満が増加したというのが自然ではないかと思う。
前ジュリアジラード政権下では肥満問題を解決する為に国民にジムに入会させる為の補助金をばらまいたりしたが、効果は見てお分かりだろう。現在のオーストラリアの町の風景をみればそれまでの政府の政策が実ったかどうかは分かるはずだ。
オーストラリア肥満協会によると肥満率は未だに増加の一途を辿っているという。現在肥満人口の多さは先進国のなかで5位だ。
こうして根本的な問題から目をそらして恣意的な統計結果で肥満の問題の原因と認定し的外れの政策で貴重な財源から大金を無駄にばらまいて結局何も変わらないという無駄で愚かな事を繰り返す。
結局儲かるのは健康を餌食にする食品会社やジムだ。食文化は根強い。これを変えない限り肥満の問題は解決しない。
特に女性の太り方は非常に病的だ。まず女性は下腹部よりも先に尻や太もも、ふくらはぎに脂肪がつくようで上半身が割とスレンダーな体型で小顔をキープしているのに尻から下がお相撲さんという事はよくある。お相撲さんなみの体型をした女性は普通に町中を闊歩している。
また肥満の人は日本人のように、肥満が一つのコンプレックスだとは感じておらず個性ととらえているのか夏場は体のラインを出来るだけ隠す服よりも、腹の肉がはみ出す事を全く気にせず、細身の人が着るようなピチピチのスキニーな服を着てその醜い脂肪を惜しげも無く公衆の面前でさらしている。
肥満を社会的な問題と捉えている政府とは対照的に当の本人達は太る事への抵抗や体型のコンプレックスはさほど感じておらず健康を考えるよりも何を食べるか、お腹はすいているかにプライオリティーを置いているように見受けられる。
驚く事に町を見渡せばデブな女性でも結構イケメンと交際していたり、普通にスタイルのいい男性とデートをしていたり逆にデブな男性がスタイルのいい美人とつきあっていたりするので、これでは痩せる動機がないのではないかと思ってしまう。
デブと健康志向二極化
そんなオーストラリアの肥満事情だが、健康志向の人がいるのも確かだ。早朝のランニングを毎日欠かさず続けている人はいるし、日中はベビーカーを押しながらランニングをしている女性の姿を良く見る。肥満がいる一方で肥満に対して危機感や自己管理意識を持って健康な体作りに努めている人は多数存在する。
食が欧米人と比べると、全然細くて中肉中背の体型が多い日本では体型に対しての危機感が肥満が蔓延する国よりは低く早朝にジョギングしたり日常的に体を動かして健康に気を使う人はオーストラリアよりは少ないと言える。
なぜそういえるかというと、通常の体型を徹底した健康管理で維持している人の肥満への危機感はメタボだと診断されて3日坊主の運動をして継続できない日本人とは雲泥の差があるからだ。
オーストラリアはの食文化は肉とジャガイモが中心であってどんなに料理を工夫しても日本料理よりもカロリーを抑えることは難しい。基本的に日本人より太りやすい食生活を送っているオーストラリア人が通常の体型を維持するのに食習慣も変え運動の習慣を持つということはどれだけ強い意志で努力を重ねているかお分かりだろう。
日本人とオーストラリア人という括りで肥満の危機意識の度合いを比較するのは少々乱暴すぎると思うが、オーストラリアにいれば早朝のマラソンと言えど相当真剣に走っている人や退社後会社周辺で走っている人が結構いるのでその傾向は絶対にあると思う。
デブと健康的な体型の2極化は実際に町を見てみればわかる。通常の体型とデブ体型の中間のメタボ体型か小太りの人が通常の体型とデブ体型に比べて少なくなる。健康的な人は本当にシュッとしているが、太っている人は徹底的に余すところ無く脂肪をつけている。腹だけていているという部分的な太り方ではなく、全体的に風船のように丸くなっていく太り方だ。
人口に対するデブの割合
保健福祉オーストラリア研究所の2011~2012年の統計結果にによると成人は63%が肥満で成人男女3人のうち2人が肥満。子供の場合は25%が肥満で4人に1人が肥満という割合になっている。1983年から2003年までの20年の間に全人口に対する肥満の割合が2倍に増え、政府は1970年代にマクドナルドに代表される安価で低価格かつ高カロリーのファーストフードの台頭によって本来の食生活が変化し低所得者を中心に肥満が増えて行ったと肥満社会のきっかけとなった原因を位置づけているが、実際のところ基本的な食生活は今も昔も変わってないと思うのが私の見解だ。肥満の問題はそれ以前からあったと思っている。
肥満の問題は食文化にある
というのも私にとっては肥満大国が分析する統計結果は恣意的なものが多くなぜ肥満が蔓延しているのかという疑問に答えられる統計結果が少ないように思える。ある統計では栄養状態が良い国が肥満になりやすい国だと認定されて、貧しく栄養状態が悪い国が肥満になりにくい国だと位置づけていた。東南アジアの国々は貧しく栄養状態が悪い国として紹介されていたわけだが、彼らが健康的な体型を保っているのは栄養状態が悪いからではなくバランスがよく健康な食習慣がありスタイルに気を使う文化が食べ過ぎを防ぎ健康的な体型を維持しているので、”貧しいから栄養状態が悪い”ということに健康状態の善し悪しと因果関係があるわけではない。
逆に欧米の人間は栄養状態が良いから太るというが、そもそも根本的に食生活を観察してみれば太るか太らないかは一目瞭然で、基本的にアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど先進国を代表する肥満国家は大量の肉とジャガイモを消費している。
魚介類や野菜をたっぷり使用したタイカレー、野菜とエビを使った生春巻きとフライドポテト、ポルチーニ茸のクリームソースがたっぷりかかった分厚いステーキどちらが太るか、どちらが健康的かお分かりだろう。
欧米は過度の肉食と脂質を多く摂る文化だから栄養状態の善し悪しやファーストフードの台頭は後づけの理由でしか無く、影響が無いとは言えないが、あるとすればファーストフードが問題というより飽食の時代になり今までの食習慣を続けた結果肥満が増加したというのが自然ではないかと思う。
肥満に対するオーストラリア政府の政策
オーストラリア政府は2003年には250億ドル、5年後の2008年には580億ドルを投じて肥満対策に乗り出していた。政府は肥満だけではなくその周辺のヘルスケアや肥満が仕事の生産性に及ぼす結果を調べ方針を決定したりしており、オーストラリア保健福祉庁は政府に対して肥満対策に関する20の提案書を提出した。その提案書の中身とは手頃で新鮮な野菜や果物が購入できるように限定的な食品の税率の改正や、政府が食品会社と共同で脂質、糖質を抑えた健康的な食品の開発を押し進めるという内容だった。前ジュリアジラード政権下では肥満問題を解決する為に国民にジムに入会させる為の補助金をばらまいたりしたが、効果は見てお分かりだろう。現在のオーストラリアの町の風景をみればそれまでの政府の政策が実ったかどうかは分かるはずだ。
オーストラリア肥満協会によると肥満率は未だに増加の一途を辿っているという。現在肥満人口の多さは先進国のなかで5位だ。
まとめ
食生活に危機感が無い人間を政策によって動かすなんてことはどう考えても無理だ。食文化と飽食によって助長した肥満問題を解決する術は欧米の人間が持っている食文化に危機感を植え付けることしかない。しかし政策を実行する側の人間も同じ食文化を持っているとしたら、食文化にメスを入れる政策をするはずがないではないか。こうして根本的な問題から目をそらして恣意的な統計結果で肥満の問題の原因と認定し的外れの政策で貴重な財源から大金を無駄にばらまいて結局何も変わらないという無駄で愚かな事を繰り返す。
結局儲かるのは健康を餌食にする食品会社やジムだ。食文化は根強い。これを変えない限り肥満の問題は解決しない。
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