フィジーで最大級のサイクロン、死者42名。

  
今月20日,21日にかけてフィジーを襲ったスーパーサイクロン"ウィンストン"による死者は42人に上ると見られ、同国の島々の町や村は壊滅状態である。フィジー政府によると被害は小さな離島にまで達しており現在確認されている死者の数を上回る可能性があると見ている。

現在政府が確認している正式な死者数は42人で、現在も救出作業が続けられている。
赤十字パシフィックオフィス代表代理の"Ahmad Sami"は, 離島に派遣されている救命士や政府関係者からの情報によるとさらなる犠牲が明らかになり楽観視できない状況だと話している。

フィジーで最も大きな2つの島、フィジー本島とバトア島にまたがるコロ海の中間に位置するコロアイランドはサイクロン"ウィンストン"の猛威に直撃された島の中では最も被害が大きい。救済機関の到着は遅く、ナサル村に住むSerepe Pelaさんは、「一刻も早くさらなる援助が必要だ。ナサルの食料保障レベルはすでに5%から10%。来週には村の食料が尽きる」と語った。コロアイランドの住民達はローカルメディアの取材に対しサイクロンによる大津波の影響でかなりの犠牲者が出たと話している。

今回のフィジー全土を襲ったサイクロンは「カテゴリー5」と呼ばれる最も最大級のもので、政府は同国史上最大だったとしており、多くの島々で住宅などがなぎ倒され、避難先の建物の下敷きになった犠牲者もいるという

オーストラリア政府は軍を通じてヘリコプターの支援物資輸送を開始している。またオーストラリア海軍の巡洋艦もフィジーに派遣され艦載機による救出活動を展開することになっている。オーストラリア国防長官Marise Payneは巡洋艦キャンベラが現地に到着するのは3月1日の予定だが、予定通りに到着する確証はないと話している。

ダーウィンに本拠地を置く救命救急および精神的外傷ケアセンター(NCCTRC)の援助チームはすでに現地に派遣され傷病者の手当や看護を行っている。センターのエグゼクティブディレクター、Dr Len Notarasは王立ダーウィン病院はフィジーを含むテリトリーも我々の主要な看護領域だと認識していると語った。

フィジー、フランク・バイニマラマ首相は今回のサイクロンの犠牲を受けた被害者には家を再建築する為のローンの金利を引き下げを検討すると発表した。「我々は最善の努力で救済活動に邁進していきたい。各国と救済活動を連携して一刻も早く救済が遅れている地区に救援物資を送り増える犠牲者の数を減らしたい。」と首相は述べた。

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