YHAは世界的に有名なユースホステルで直営、公営、契約合わせて3489カ所に上り会員数は3400万人を超える世界最大のホステルネットワークだ。
そのYHAに加盟するホステルがメルボルン市内に2つある。今回はフリンダーズストリート沿いに位置するYHA Melbourne Centralを紹介したいと思う。
サザンクロス駅があるステーションの前を走るスペンサーストリートとフリンダーズストリートがぶつかる交差点に位置するホステル。
周辺には、いつも行列が絶えないケバブショップ、寿司ショップ、BARなどが軒を連ねているがスーパーへの買い出しには少々不便な立地である。
交差点の角にセブンイレブンがあるが、高すぎる上品揃えが悪いので入店した途端選択肢から除外すると思う。
このホステルから最も近いスーパーはスペンサー通り沿いにあるColesだ。スペンサー通りをサザンクロス駅の方向へ歩く。丁度駅の建物を過ぎたあたりでColesの看板を発見する事が出来るだろう。徒歩およそ15分くらいだ。
このYHAホステルは地下一階、地上6階建ての建物だ。受付はグラウンドフロアーにある。ホステルの入口のドアを開ければもうそこは受付だ。
そんなん当たり前じゃんと思うかもしれないが、メルボルン市内にあるバックパッカーズは受付が複数階にあるホステルがあり、かつエレベーターがないところがあるのでスーツケースを受付まで運ぶのに苦労するのだ。
ぐらうんどフロアーに受付、カフェアンドバー、キッチン、TVラウンジ、談話スペースがありファシリティーの大部分が一階にある。
その他、各フロアーにはバスルームが設置され、二階には洗濯室とフリンダーズストリートを見渡せるバルコニー。メルボルン市内を一望できる屋上エリアも常時解放している。
このYHAに入った途端、コーヒーの良い香りとカフェを彷彿とさせるグラウンドフロアーのデザインに思わずここはホステルですかと尋ねてしまった。今まで訪れたホステルの中で最高にお洒落で、最高に清潔だ。メルボルンで安価なホステルを探しているのならまずここを人に紹介すると思う。
基本情報
ルームタイプ | ドームルーム(3、4、6、8シェアベッド、)、シングルルーム(ツイン、ダブルルーム)、エアコンあし |
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チェックアウト | 10時 |
駐車場 | なし |
施設 | 屋上スペース、テレビースペース、談話室、食堂、キッチン、洗濯室、wifi(無料)、カフェ、バー |
値段 | ドームタイプ:36ドル~40.50ドル(収容人数と曜日、季節によって値段が変動する)、シングルタイプ:106.50ドル~130ドル(部屋の種類、曜日と季節によって値段が変動する) YHAカードを持っていると割引になる |
電話 | +61 3 9621 2523 |
melbcentral@yha.com.au | |
website | https://www.yha.com.au/hostels/vic/melbourne-hostels/melbourne-central-hostel/ |
住所 | 562 Flinders St, Melbourne VIC 3000 |
プライスレート
3share room | $36.00 |
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4 share room | $40.50 |
6 share room | $36.00 |
8 share room | $36.00 |
Double/Twin Room | $106.50 |
Twin room | $106.50 |
Double room Private | $130 |
シェアタイプのプライスレートは36ドルから40ドルと夏場のメルボルン市内の平均的な宿泊料金となっている。メルボルンに長期滞在するならともかく短期で訪れる旅行者には決して高くない料金だろう。
またこのホステルの特徴として基本的にシェアルームには男女を分けて部屋を割り当てている。そのため男性と女性が同じ部屋で宿泊するということがない。こうした宿泊者に対する細やかな気配りが随所に見て取れる。おそらくYHA協会が定める定款規則がとても厳格なのだと思う。
場所は丁度スペンサーストリートとフリンダーズストリートがぶつかる交差点付近。セブンイレブンが目印。
4ベッドシェアルーム
部屋に入った瞬間ほのかな香水の香りが部屋に立ち込める。優良なホステルは匂いからして清潔だ。今回は4ベッドルームシェアの部屋で二段ベッドが部屋に2つ設置されている。備え付け家具はハンガーラックが二つ。
一番感激したのは荷物を広げるスペースがしっかり確保されているということだ。スーツケースを広げて荷物を整理することができる余裕が部屋のなかにあるというのは、メルボルンのバックパッカーズではかなり珍しいだろう。
他のバックパッカーズの部屋が狭いとは言わないが、大抵一つの部屋にベッドを詰め込みすぎてベッド以外のスペースがあまり無いと言う状況が一般的だ。そのため荷造りはわざわざベッドの上にスーツケースを運んでやるか部屋の前の廊下でやることになる。その点を考えるとドームタイプとしてはかなり快適にすごせる部屋になっている。
ベッドメイキングは完璧。ベッドに掛けられたシーツの張り方がもはやプロ並み。 掛け布団、枕の置き方も丁寧でこのホステルのクオリティーの高さをうかがわせる。
ドームタイプルームにハンガー付きのハンガーラックとはかなり気が利いている。ドームタイプの部屋にこうした簡易家具が設置されているホステルを見たのはメルボルンに来てこれが初めてだ。
僕のベッド。素晴らしいベッドメイキング。シーツも洗い立て真っ白だ。素晴らしい清潔感だ。
ベッドが接する壁面にライトが取り付けられている。ライトの光は少々心許ないが、こういう気遣いは非常にありがたい。
ハンガー掛けが壁に設置されている。これはとても助かる。
宿泊ルームフロアの廊下。とても綺麗だ。写真でしかお伝えできないが、匂いがとてもいい。とても清潔感を感じさせる。
洗濯室
とても新しそうな洗濯機と乾燥機だ。洗濯と乾燥あわせて5ドルというのはとても魅力的だ。
バスルーム
まさに新築したばかりなのかと思うくらいきれい。チリ一つ落ちてないし壁は全てピカピカ。鏡はかなり丹念に磨かれている。バスルームはトイレ兼用になっているが全く嫌な匂いがしないし、香りで匂いをごまかしているという感じでもない。隅々まで掃除が行き届いている証拠だ。
バスルームの入口。ドアがピカピカ。この辺からしてもう清潔感を漂わせる。
バスルーム内部。十分に広さが確保されている。
トイレもピカピカに磨かれている。オーストラリアの共同のトイレは一般的にドアや仕切りの足元部分に隙間があるが、このホステルのトイレは全く隙間が無いので安心して用を足せる。
シャワールームの個室は、着替えるスペースとシャワーブースの二段構造。十分に着替えるスペースが確保されている。 ブルーのゴムマットが敷かれており水浸しにならない工夫がされている
シャワールームにはガラス扉が取り付けられている。
石けんなどの小物を置くラック。これがあると本当に便利だ。他のバックパッカーズはこういう気遣いがなぜできないんだろうか? そんなに金がかかる改装ではないのに。
着替えスペースでは座ることも可能だ。
鏡はピカピカ。良く磨かれている。
障害者用のバスルーム
車いすでも入浴ができるように十分なスペースが確保され、シャワースペースはシャワーカーテンが取り付けられている
障害者用トイレ
バスルーム掃除チェック表。オーストラリアのバックパッカーズで初めて見た。他のバックパッカーズの掃除がいかに適当だか分かる。
キッチン
キッチンのシンクや調理台はすごく綺麗だ。宿泊者の質も高い。キッチンの使い方が丁寧で、使い終わった食器は必ず洗って元に戻している。
ラウンジから見たキッチン。カウンター形式になっていて、椅子も設置されている
冷蔵庫は。。。。。ここもいっぱいみたいだな
いつ見ても調理器具が所定の場所に揃っている。シンクの上に置きっぱなしということはほとんどない。
ゴミ箱。
コンロ
給湯器
ネームシール。フードストレージに食べ物を入れる前にネームシールに名前を書いて貼付ける事が推奨されている。
フリーフードシェルフ。使い切れなかった食材や、食べきれなかった食材をシェアする棚。
皿も綺麗に並べられている。
共用スペース
共用スペースはまさにカフェさながらといったデザイン。天井はダクトがむき出しになっており、ダクトの隙間から各テーブルに照明が吊るされている。壁はレトロなれんが造りなっており、アクセントにモダンな絵画か掲げられている。
受付。パスポートの提示と宿泊者カードの記入を行う。wifiのパスワードとidもここでもらう。
受付のすぐ横が共用スペースになるのだが、この光景をみてカフェと感じてしまうのも無理は無いだろう。
エレベーターへと続く廊下。ストリートアートを感じさせる絵が壁に描かれている
テレビラウンジ。
カフェアンドバー、ここで朝食を頼む事が出来る。人気メニューはエッグベーコンマフィン$7だそうだ。
二階にあるバルコニー。
屋上
屋上も共用スペースになっている。周りは高いビルで囲まれている為、メルボルン市内が見渡せる見晴らしの良い場所ではないが、広い屋上スペースではバーベキューを楽しむ事が出来る。
バーベキューコンロ。流し台もついていて、本格てきなBBQ料理を作る事が出来そうだ。
コインロッカー。 デッキチェア評価
立地 | ★★★ |
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寝心地 | ★★★★★ |
客室 | ★★★★★ |
サービス | ★★★★★ |
価格 | ★★★★★ |
清潔感 | ★★★★★ |
立地に関してはちょっと分が悪い。めぼしい観光スポッッとが集まるエリアまでは少し徒歩では遠くなってしまい、一番近いスーパーも頻繁に買出しに行ける距離ではない。しかし立地以外の全ての要素に不満の余地は全くない。清潔感、ホステル内部のデザイン、十分に確保された部屋のスペース、随所に見られる宿泊者に対する細やかな気配りは、また宿泊したいという気持ちにさせる。
最後に
メルボルンで安宿を探すならまずYHAの予約状況から確認してみることをすすめる。オーストラリアで展開するホステルの中では絶対に外れは無い。
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