スペンサー通りをサザンクロス駅から歩く事10分、都会のビル群から少し遠ざかり、丁度住宅街に変わろうかというところにオーストラリアの一世代前を感じさせるような古めかしい風格のある建物がある。
これがホステルだ。最初はグラウンドフロアーにBARが入居しているアパートメントだと思って 通りすぎてしまったんだが、良く見ると建物に"HOTEL SPENCER"と刻まれている。
訪れたのは日曜日だったんだが、BARは閉まっているし、建物から人気がしない...ちゃんと開業しているホステルなのか少し不安になる。
どこかレセプションかも分からずにとりあえず建物内に入る。
これがホステルの階段だ。スペンサーバックパッカーズと階段の横に貼り紙してある。リフォームしてあるようだが、建物内の雰囲気は20世紀初頭そのもの。とても趣のある風情を感じさせる。
階段を上がってすぐ左手にある廊下だが。。。誰もいない。室内は電灯がついておらず薄暗い。
廊下の角にシーツが詰め込まれたバッグが積まれていた。ここで営業しているホステルだと確認する。
とりあえず2階のレセプションに向かうが、3時から受付を開始するとのノーティスがあったので、階段に腰掛けて待機する事に。。。
1時間後受付に現れたのは20代前半の若いオーストラリア女性だった。早速宿泊の手続きをしてもらうおうとすると現在満室だと言って断られてしまった。なんとか一泊だけと食い下がると、一泊だけですか? と驚いた顔をして即座に部屋を手配してくれた。
なぜ満室と言ったのか理由を聞いてみると、ここはアパートメントとして利用している客が多く、素泊まり3泊未満の客はあまり来ないんだそうだ。僕の大荷物を見て長期滞在客と勘違いしたようだ。
値段は一泊27ドル。市内の中ではMelbourne Connectionに次ぐ最安値だ。ちなみにキーディポジットは20ドルだ。
基本情報
ルームタイプ | ドームルーム(6シェアベッド、)エアコンなし、シングルルーム(ダブル、ツイン、エンスイート) |
---|---|
チェックアウト | 10時 |
駐車場 | なし |
施設 | テレビルーム、食堂、キッチン、洗濯室、wifi(無料) |
値段 | ドームタイプ:27ドル~(曜日、季節によって値段が変動する)、シングルタイプ:70ドル~(曜日、季節によって値段が変動する) 値段は2016年11月5日現在のもの |
電話 | +61(03) 9329 7755 |
hotelspencer@hotkey.net.au | |
住所 | 475 Spencer Street West Melbourne Vic 3003 |
wifiは無料で提供しているが速度はとても遅い。また受付が閉まると同時にwifiの回線も閉じられてしまうので、wifiの使用時間に制限がある。受付は朝8:00 ~ 夜11:00までだ。各ファシリティーの清潔感はまあまあ綺麗な感じ。廊下の隅にシーツが山積みになっていたり、掃除用具が置きっぱなしになっていることはあるがあまり気にならない程度だ。
ドームタイプの部屋は男女で分けるようにしているみたいだ。覗いたわけではないが、空いているドアからチラ見る限り女性の部屋は整然と物が片付けら香しい匂いがするが、野郎の部屋は汚すぎるし臭い。余談だが同じ部屋に滞在していたマッドというフランス人がいるんだが、こいつはマリ○ナを常習的に吸っていて、奴の体にまとう匂いは最悪だった。部屋の中は常にマリ○ナ臭がしていた。
サザンクロス駅前のスペンサーストリートをフリンダーズストリートとは逆の方向に歩く。駅からホステルまでは徒歩15分といったところだ。スーパーマーケットのColesはサザンクロス駅、そしてメルボルン警察本部に隣接している。ホステルからは徒歩10分の距離だ。
6ベッドシェアルーム
このバックパッカーズが開業以前、ホテルとして営業していた頃の名残か古い鍵穴とドアノブがある。ちなみにこのドアノブは使えない。現在は上の鍵穴を使用している。鍵を差し込んで回すとドアが開く仕組みだ。
汚すぎるドームルーム。マリ○ナ臭が立ち込める。部屋には簡易テーブルと椅子があるが、滞在者の物置と化している。
シーツはチェックイン前にしっかりと張ってくれているようだ。清潔な良い香りがする。
昔のホテルの名残。暖炉リフォームされずにそのまま残っている。
天井が高く開放感がある。
キッチン
ここのキッチンは致命的なほど食器や調理器具がたりない。夕食を楽しんでいると、時間をずらして夕食をつくろうと思った人が皿が無い、スプーンやフォークがない、フライパンがない(ヨーロピアンはよく調理が終った食材が入っているフライパンをそのまま卓上に置く)、といった理由からなかなか調理できないといった自体に陥る
だいたい長期滞在している人はマイポットやマイデイッシュ、スプーン、フォークを持っている。皿やポットが無いときは夕食を楽しんでいるグループに遠慮なく空いている皿は無いか聞こう。
きっちんはちょっと狭い。ガステーブルは二台だけでだ。
調理器具が置いてあるのはこの一角のみ。フライパンが二個しかないのだ。そんな高い投資じゃないんだから客の為に買えよって思う。
冷蔵庫は一台のみ。みんな工夫して使っているみたいだが、それでもパンパンだ。これは冷蔵庫がこわれるんじゃないかと思う。
部屋のキーに対応している鍵付きのフードストレージ。ここは自由に解放しているフードストレージと違って自分の部屋番号が書かれたロッカーがあるから私物をストレージに置けないという心配は無い。
バスルーム
共同のバスルームは2階と3階にある。ここはしっかりガラスの扉が取り付けられている。 壁面のタイルの隙間は所々カビが生えて茶色く変色している。カビ臭さは特に感じない。
ここではお湯を2つの蛇口を調整するんだが、この調整がなかなか難しい。お湯や水がシャワヘッドから出るまで少しタイムラグがあるため、蛇口をひねってある程度待たないと温度が反映されないのだ。
洗面所
3階のバスルームにはバスタブつきのシャワールームがあるが、バスタブにお湯が貯められないように蛇口が取り除いてある。
共用スペース
受付のすぐ横にあるテレビルーム。二台の自販機が置かれている。
2階と3階にあるバルコニー。スペンサー通りを眺める事が出来るが、大した景色ではない。
屋上スペースバルコニー。
受付に申し出ればバーベキューをすることもできるぞ
キッチンの前にあるダイニングスペース。テーブルは一個だけだ。
屋上のダイニングスペース。実はキッチンは屋上階の4階に位置しているため、食事を外で楽しむ事も出来る。
木造の非常階段。ここがホテルだったときの名残だろう。
評価
立地 | ★★★ |
---|---|
寝心地 | ★★★ |
客室 | ★★★ |
サービス | ★★★ |
価格 | ★★★★★ |
清潔感 | ★★★ |
オーストラリアのバックパッカーズホステルとしては可もなく不可も無くと言った感じだろう。値段の安さはメルボルンのバックパッカー随一。(男の場合は)部屋の汚さを除けば、ファシリティーの清潔感は中級のバックパッカーと言って遜色ないだろう。コストパフォーマンスに最も優れているバックパッカーではないかと思う。
最後に
オーストラリアに来てシェアハウスを見つけるまでのつなぎとして利用するのにはもってこいのバックパッカーホステルだ。宿泊者の出入りが頻繁なバックパッカーホステルと違って、宿泊者同士が皆友人のように接して来る。大家族みたいな感じだ。すぐに馴染むことができるだろう。日本人の女の子も7人くらい滞在していた。日本人というだけでかなりちやほやされていたが。。何人かはフランス人の男をモノにしていた。フランス人の彼氏をつくりたいあなたも是非。
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