クイーンズヴィクトリアマーケットの丁度目の前に位置ウィリアムストリートとヴィクトリアストリートの交差点に位置する地元の人御用達のバックパッカーだ。メルボルンCBDで働く低賃金労働者の宿、アパートメントと化している。値段は24ドルとCBD界隈では最安値だが、旅行者にはかなり不評のバックパッカーズホステルだ。
バックパッカーの宿は2Fになる。一階はバーになっているのでレセプションはどこなのか迷うのだがこのバーのオーナーがホステルも経営しているので、バーのカウンターがレセプションになっている。
バーの正面入口。
Nicos Backpackers Melbourneに滞在を考えるよう促すTrip Adviser のfacebook広告。相当評判が悪い悪いらしい
トリップアドバイザーの評価は★が一つ半しかついていないインターネット上では割る評判しか聞かないホステルだ。トリップアドバイザーに書かれていたレビューを少し紹介する。
人生で今まで泊まったホステルの中で最低なホステルだった。
全てにおいて酷いホステルだった。ベッドルーム、キッチン、その他の部屋は汚すぎて匂いが酷い。バスルームは小さすぎて体が最低限しか動かせない。最も許せなかったのは同室のルームメイトが酒に酔って夜中じゅう叫んでいた事だ。
あなたが寛容だったらただの酷いホテルとして許せるか?
ひどい、ひどい、ひどい。オーストラリアに来たと言うのに酷い歓迎のされようだ。全くここに来たのは間違いだった。私自身自分の事を老いぼれの旅行者だと自認しているが、それにしても害虫のような扱いをうけるとは思わなかった。スタッフは想像以上に無礼だった。フライトの遅れでこのホステルに到着したのは真夜中だったんだが、一泊分の料金で3泊止めてくれたんだ。その点は申し訳ないと思っている。....
全く酷い書かれようだが、実際評判に違わない劣悪なホステルだった。ファシリティーも汚ければ、宿泊している人間の質もわるい。
部屋の中でタバコを吸うわ、泥酔して床で寝るわ、夜中に突然電気をつけて探し物をするわ、本当にひどかった。
居室に入るとハエの群れが元気よくお出迎え。床には泥酔した男がビール瓶持って寝ている。部屋の中はヤニ臭い。部屋の床は所々踏み抜けているがまったく修繕していない感じだった。
ベッドのマットレスには大きな茶色いシミができていた。 誰かがベッドの上でう○こをもらしたのかと思ったほどだ。ベッドのマットレスを叩くと大量の埃が中空を舞う。新品のシーツカバーや枕カバーをレセプションでもらうんだが、カビ臭くて使えない。結局、枕にはタオルを巻いて寝た。
ここがレセプション兼バーカウンターだ。このホステルのオーナーは気さくで話しやすいおっさんだった。レセプションではパスポートID, 宿泊料金とキーデポジットの30ドルが必要になる。
ちなみにここのホステルで働いている従業員は一人しか見当たらなかった。恐らく従業員をあまり雇ってないので色々と手が回らないんだと思う。
レセプションでこのホステルのルールが書かれていると思われる冊子。僕が日本人だということで親切に日本語で書かれたものを見せてくれたが、何が書かれているのか全く分からないので、結局英語のものを見せてもらった。
このホステルはチェックアウトが11時で、11時にならないとオーナーが出勤してこないので、11時前にチェックアウトする場合は前もって前日にデポジットを返してもらい、チェックアウト当日はキーをバーカウンターの上に置いて行くという形をとっている。
僕は一泊だけして10時にチェックアウトする予定だったので、オナーに預けたデポジットを3時間後には返してもらうというおかしな自体に。
色々おかしなハプニングがあるホステルだったので逆に楽しませてもらった。
基本情報
ルームタイプ | ドームルーム(6シェアベッド) シングルルーム |
---|---|
チェックアウト | 11時 |
駐車場 | なし |
施設 | 食堂、キッチン、洗濯室、wifi(無料 500mbまで) |
値段 | ドームタイプ:25ドル(通年同額)、シングルタイプ:78ドル~(通年同額) 値段は2016年11月10日現在 |
電話 | +61(03) 9329 7156 |
なし | |
住所 | 312 Victoria St, North Melbourne VIC 3051 |
wifiは無料で提供している。が速度が遅すぎる。ウェブページを開くのに数秒、酷いときで10秒以上。そして頻繁にwifiが切断される。またインターネット使用データの制限があって、動画やウェブページを閲覧していて500mbを超えた場合は自動的にwifiが切断されて、次の日までインターネットが使えなくなる。本当にこの国のインターネットインフラは酷すぎて話しにならない。
ビクトリアマーケットは横断歩道を隔てた真ん前にある。フラグスタッフガーデンまでは700メートルだ。安い食材は概ねマーケットで調達できる。一番近いスーパーはエリザベスストリートにあるメトロウールワースかColesだ。が、片道2kmもある。気軽に買いに行ける距離ではない。
フリンダーズストリートステーションからはRoute55のトラムにのってstop10 Victoria street で下車する。
ドームルーム(6人部屋)
冒頭にも書いた部屋に入ってまず驚いたのが数匹のハエが飛び回っているハエと、酔っぱらいがビール瓶を持って寝ている光景だ。映画でしか見た事が無い安宿の光景だ。こんな数世代前の汚い素泊まりホステルみたいな宿があったとは驚きだ。床も所々踏み抜けていてとてもレトロな安宿を演出している。
ちなみに床にビール瓶を持って寝転がっていたのは隣の部屋の宿泊客であるベンジャミンだ。こいつはアル中で酒がなくなると夜中でもかまわず叫び出すんだ。うるさいったらありゃしない。最近バーのオーナーに酒を買う事を禁止されかなりストレスがたまっているみたいで何かにつけて物にあたるか、叫んでいる。結局このホステルに泊まったときは一睡もできなかった。
写真では分からないが部屋の中はジメジメして妙に薄暗い。匂いはこもるから常時開けていないとだめだ。夜になるとこの界隈を爆音を響かせてバイクをすっ飛ばす馬鹿野郎がいるから騒音は凄まじい。
実はこの時床にベンジャミンが寝ていた。
マットレスの茶色いシミ。しかもこれが結構臭いからたまらない。
枕もご覧の通り茶色いシミが出来ている
部屋の窓から望む外の風景。右手にビクトリアマーケットがある。
これがシングルルーム。これで78ドルもするんだ。ふざけてるだろ。
キッチン
キッチンは手前にシンクと調理台があり、奥にコンロと調理台と2段構造になっている。 ここは陰湿で薄暗い。そんなに汚くはないが何か料理をしたいとは思わない
食器があまり丁寧に洗われていなかった。食べ物のカスや石鹸水がついたまま水切りカゴの上に食器が置かれている
シンク。まな板にはびっしりカビが生えてた。スポンジはなにやら酸っぱい香りを放っている。これで食器を洗っているのか?
冷蔵庫
ガステーブルは二台しか無いが、そもそもこのキッチンで料理しようとする人があまりいない。
フライパンは錆び付いていて、調理カスがびっしり付いている。これは洗わなくて言いと思ったのか?
バスルーム
バスルームはそんなに汚いと思わなかったし、日本人だからか、トリップアドバイザーのレビューにあるように、せまくて体が動かせなくなると言った事はなかった。見た目は割と綺麗だ。
バスルーム入口
洗面台もしっかり磨かれているようだ
トイレのドアに取り付けられているフック
トイレのフラッシュは強く便器に誰かのウ○コがこびりついていると言う事は無かった。
いくつかのシャワルームのシャワーヘッドのアームが壊れていて、シャワーヘッドを支えながらでないとシャワーを浴びる事が出来ない。
シャワールームは綺麗だ。
共用スペース
宿泊ルームがある2階の廊下。床がきしむ。いつの時代の物件なんだろうか。いくら古い物を好むと言っても建物の強度はある程度維持してもらいたい。
洗濯ルーム
グラウンドフロアーにあるバー。バーで酔っぱらって帰れなくなった奴が泊まる事もあるらしい。ベンジャミンは他の宿泊客に迷惑かけまくっているがな
宿泊者専用ダイニングルーム
階段に足を掛けるたびギシギシきしむ階段。いつ床が踏み抜けるんじゃないかとヒヤヒヤする。
評価
立地 | ★★★ |
---|---|
寝心地 | ★★ |
客室 | ★ |
サービス | ★★ |
価格 | ★★★★★ |
清潔感 | ★ |
宿泊者の質の悪さも他のバックパッカーに比べて随一だ。まあ宿泊者と言ってもこのホステルに住んでいる連中だが。考え方が本当に自己中心的だ。探し物が見つからないから夜中の2時にいきなり部屋の電気をつけたり、部屋の中でいきなりタバコを吸い始めたり、酔っていきなり叫び出したり、トイレでマリ○ナ吸っていたり。常識が通じない一本ネジが飛んでいる奴らが多かった。間違いなくオーストラリアに観光しに来た旅行者が泊まる宿ではないと断言できる。
最後に
トリップアドバイザーの評価は概ね的を得ている。ただの批判ではなく事実が書かれているので、バックパッカーを日本から予約する場合は日本のサイトを見るのではなく、トリップアドバイザーを見た方がいいだろう。レトロなオンボロ宿で迷惑な宿泊者に悩まされながら滞在するのは話しのネタになるぞ。健全な旅行者には絶対に薦めない宿だ。もしあなたが泊まるさいはベンジャミンによろしく言っといてくれ。
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