メルボルンバックパッカーズ第五弾 Melbourne Connection 全くおすすめできないホステル

  

キングスストリートとリトルバークストリートの交差点にあり、メルボルンCBDのど真ん中に位置するホステルだ。サザンクロスステーションまで7分、Colesのスーパーマーケットまで6分という、徒歩数分圏内に生活に必要な足や物資は全て揃うという好立地だ。

メルボルンコネクションバックパッカーズ入口

もちろん極短期間でメルボルンに旅行に訪れている人にもメリットはある。キングスストリート沿いには中華料理、韓国料理、日本料理、イタリア料理とレストランが軒を連ねており、夜になると周辺のクラブが開店する。

また、キングスストリート沿いにはメルボルンCBD内では割と大きいフラッグスタッフガーデン(Flagstaff Gardens)があり気軽に散策する事が出来る。

なぜかサッカー日本代表のサイン入りTシャツが飾られている。

立地の面では市内にある一流ホテルに引けを取らないが、問題は宿泊施設内部だ。トリップアドバイザーを始めとするホテル予約のポータルサイトや旅行代理店の口コミサイトでは散々なフィードバックが書き込まれているが、僕はこの評価を肯定する。

メルボルン市内のホステルのなかではを争うんじゃないかと思うくらいボロホステルだった。清潔感にも問題がある。

ホステルの床。ゴミが目立つ。

まず宿泊施設の壁は所々ペンキが剥がれていたり、床のタイルが剥がれたり、壁に穴があいていたりしてリフォームが必要だと感じた。

クリーナーはいるんだが、掃除が適当なのか目立つところに小さなゴミが散らばっている。何よりもツーンと鼻を突く匂いが気になった。

匂いの原因は恐らくこのホステルを住処としているインド人が日々使っている強烈な香辛料だと思う。インドからオーストラリアに来る度に大量に香辛料を購入してホステルに滞在している他のインド人に配っているのだとルームメイトから聞いた。

バスルームは全て個室になってはいるが、フロアーに洗面台一つ、むき出しの便器が一つと、壁にシャワーヘッドがつけられているだけでシャワーカーテンなどの仕切りは一切無いかなりおおざっぱな造りになっている。まさにバスルーム内は刑務所といった感じだ。

客室は一応掃除されているみたいだが、かなりキツい臭いが部屋全体に立ち込めていた。一応部屋に窓は付いているがなぜか窓を開けたらコンクリの壁が立ちはだかっていた。これでは臭いがこもるに決まっている。

このホステルもフリーwifiを提供しているが、速度が遅すぎるのと使用時間に制限(8:00~22:00)があり全く使い物にならない。僕は近くのANZ銀行のwifiを借りに行っていた。





基本情報

ルームタイプ ドームルーム(4、6、8、12シェアベッド、)エアコンなし
チェックアウト 10時
駐車場 なし
施設 シアタールーム、食堂、キッチン、洗濯室、wifi(無料)
値段 ドームタイプ:30ドル~(曜日、季節によって値段が変動する)
電話 +61 (03) 9642 4464
e-mail greenhouse@friendlygroup.com.au
住所 205 King St, Melbourne VIC 3000


宿泊料金はドームルーム一泊の料金が30ドルとメルボルン初夏のシーズンの価格としては最安値である。


丁度キングスストリートとリトルバークストリートの交差点にある。



ドームルーム(4人部屋)

部屋に入った瞬間ムワッと臭気が鼻をつく。様々な汗の臭いとカビ臭さがミックスされた何とも言えない臭いが部屋全体をつつみこんでいるようだった。

ホステルの受付で手続きを済ませたのは11時前でチェックインは1時だと話していたが、部屋に通してくれた。

僕がこれまで見て来たダメホステルの特徴で一番多かったのがチェックインの時間を客に徹底してない事である。まだ掃除も終ってない部屋を客に提供するというのはホステルのコンプライアンスがしっかりしていない証拠だ。

結局チェックインの時間になってもクリーナーは現れなかったが・・・

この部屋にエアコンはついていない。夜になると夏でも気温がかなり落ちるんだが、この部屋の中はかなり蒸し暑い。

夜になる近隣で営業しているクラブからズンズンと重低音のリズムが部屋の静寂をかき乱す。この音は朝型まで続く。

この騒音、酷い臭気、部屋の暑苦しさという三重苦に悩まされながら床に就くことになる。相当神経が図太くないとこのホステルで就寝することは難しいだろう。

ちなみにすでにこのホステルに2週間滞在していると言う20代前半の結構可愛いドイツ人の女の子のバックパッカーがいたが、逞しすぎる。

ブラインダーの隙間から窓の外を見るがコンクリートが立ちはだかっている。いったいなぜこんなところに窓を設置したのか不思議だ。



ベッドのシーツやブランケット、ブランケットカバーはレセプションで貰う。ベッドメイキングはしてくれないみたいだ。



なんかマットレスが埃っぽい



ロッカーが用意されている。ロッカーの中にはいくつかハンガーがあり、これは結構助かった。しかしロッカーの不気味な絵が気になる。



ドアにはフックがつけられている。こういう良心的なところがあるのに何故掃除やベッドメイキングはしっかりやらないのか疑問だ。



キッチン

キッチンはこじんまりとしていて割と綺麗に片付けられている印象。ただ宿泊者の食材が置かれているフードラックから強烈な臭いがする。多分。。。。多分。。。インド系の食材だと思う。

フードラックと冷蔵庫。宿泊者のクーラーバッグやビニール袋に入れられた食材雑然と置かれている。



レンジと食器棚。割と綺麗だ。しかし夕方になるとかなり荒れるが。。。

コンロも結構綺麗。

しかし配水管がむき出しのシンクには少し抵抗があるだろう。



バスルーム

バスルームは一階と二階にある。一階のバスルームはダイニングルームの壁を隔てた廊下の前にあるためシャワーの音が聞こえてくる。一階のトイレで用を足すときはでかい音をぶっ放さないように細心の注意が必要である。とくに夕方の食事の時間帯は。



バスルーム入口。ちょっと臭う。。。



二回のバスルームスペースにある洗濯機、乾燥機。



これがバスルーム。むき出しの便器と無造作に壁に取り付けられたシャワーヘッド。刑務所を連想させる。バスルームには換気扇が無いため一回誰かがシャワーを浴びるとなかなか床が乾かない、裸足になることにかなり抵抗があるバスルームだ。

共用スペース

受付。チェックインの際は宿泊料と合わせて30ドルのデポジットを支払う必要がある。30ドルを支払う事を拒否する場合はその保証としてパスポートをレセプションに預けなければならない。受付でシーツ、ブランケット、枕カバーなどをもらう。

キッチンの前がダイニングスペースになっている。このダイニングルームの後ろがすぐバスルームになっているため音がモロに聞こえる。



地下にあるくつろぎスペース。床はコンクリートがむき出しだ。恐らくこのホステルが開業する前はガレージとして使用していたのだろう。部屋には自由に使えるパソコン2台、テレビ一台、DVDも充実している。ちなみにこのスペースの周りにも宿泊者の部屋いくつかある。週末になるとヨーロピアンがパーティーを始めるので騒音に悩まされることもあるだろう。



このホステルにはエレベーターが無い。



二階のテレビルーム。

二階の廊下。ここは綺麗だ。

評価

立地 ★★★★★
寝心地
客室
サービス ★★
価格 ★★★★
清潔感 ★★

宿泊者施設はトリップアドバイザーのフィードバックが指摘する通り、総合的に改善する余地があるが、バスルームのリフォームなどは予算がかかって実現できない事もあるだろう。せめて部屋の掃除だけは徹底してもらいたいと思った。



最後に

しかし僕はここにもう一回泊まってみてもいいと思っている。ホステル内部の環境は決して褒められたものではないが、宿泊者同士の連帯感が強いのだ。長く滞在している宿泊客が半数を占めていて、新入りにはかなり仲良く接してくれる。レセプションのフランス人マダムも何かと困った事があったら何でも行ってと世話をやいてくれた。一日単位で部屋の中の顔ぶれが変わる大規模バックパッカーズホステルでは味わえな暖かさがここにはあった。ホステルの環境より、人間の暖かさに触れたいと言うならぜひここのホステルに来てみるといい。何人か日本人も滞在している。

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