ホステル正面。バーが隣接しており、週末の夜は朝型までズンズンと重低音が鳴り響く。週末を除けばかなり静かだ。
結果から言うとこのホステルは当たりだった。
ヴィクトリアマーケットの丁度目の前にあり、以前紹介したNicos Backpackers Melbourneから２ブロック隣にあるビクトリア通り沿いに位置するホステルだ。
トリップアドバイザーにはレビューと評価が乗おらず、宿泊者からの評価の沙汰が分からないのでNicos Backpackersより酷いのかと不安に思ったが突してみることにした。
元々このGlobal backpackersが運営される前、Bozo backpackersというホステルが運営されていて、建物の壁面にはその名残かBozo3 backpackersと書かれたプラスチックボードが張られている。
このBozo backpackersはトリップアドバイザーの宿泊者の間では悪名高く、不潔すぎるホステルで、無愛想な主人から無礼な歓迎を受けるメルボルン最悪のホステルとしてレッテルを貼られてる。
以下2013年に投稿された宿泊者からのレビューだ。
これほどひどい宿はないと思う。お金返して欲しい！
絶対二度と泊まりたくないしお金返して欲しいと思うくらいひどかったです。 まずオーナー。ものすごく不機嫌というか無愛想で予約したのに部屋が取れていなく対応がひどい。 ほとんどいないし感じが悪いです。 部屋も最悪。まずベッドにねずみの糞。ブラインドは壊れまくっていてぼろぼろ。帰ってくるとゴミ箱から物音がすると思ったらネズミ！！！ あまりに不潔で部屋にはとてもいられる状態ではなく一晩コモンエリアのソファーですごしました。 そのコモンエリアも不潔でソファーも座るのを躊躇するほどの汚さ。 一睡もできず疲れました。 そしてコモンエリアでであった人と話をしているとなんと彼女は無断で寝泊りしていたらしくオーナーが来て私が招きいれたのではないのか、と疑われる始末。 もう何から何まで最低でした。 お勧めしません。 マックとかで居眠りするほうが100倍マシです。
Bozo backpackersは運営が立ち行かなくなると度々場所を変えて再運営していたが、現在Global backpackers が運営されている建物にBozobackpackersが移って来たかたちだ。
現在のホステルのオーナーは新しい運営者なのか、bozoのオーナーが表向きの名前を変更して引き続きこのホステルを運営しているか定かではない。(オーナーはいつもいないので詳しく聞く事が出来なかった。)
さてこのbackpackersの内部だが、悪くはない。むしろ綺麗な方だと思う。僕はbozoのホステルには泊まった事は無いのだが、bozoの宿泊者のレビューと現在のホステル内を比べると全く別物だ。
しっかりとクリーナーを雇っているし、ここの従業員がしきりにwifiの調子は大丈夫か、ホステルのファシリティーに何か問題は無いか聞いて来るので、客を仕切りに気遣っている様子がうかがえる。恐らく運営者は変わっているに違いない。
しかし客足はあまり良くない。僕は6人部屋のドームルームをとったんだがその部屋の宿泊客は僕だけだった。僕が滞在している現在は海外旅行者の利用は僕だけでここの宿泊客の9割はこのホステルをアパートメントとして利用するオーストラリア人だ。
メルボルンが観光シーズンに入る初夏の季節であることに加えて、クイーンビクトリアマーケットの前にホステルを構えているにもかかわらず、予約は入らずガラガラだ。
Bozoだった頃を知る宿泊客はなかなか寄り付かないんだろうとは思うが、ホームページは開設しておらず、マイナスイメージを払拭するようなマーケティング活動はしていないようだ。
ホステルに入ってすぐのエントランス部分。エレベーターがない。
最初これがレセプションだとは気付かずに素通りして階段を上ってしまった。レセプションには通常誰もいない。ので宿泊客にオーナーか従業員を呼び出してもらう必要がある。
ここのホステルはとても放漫経営でキーデポジットを請求しないのに、チェックアウト時にレセプションには誰もおらず、鍵はレセプションの窓から放り込んでくれという始末。鍵を持って行かれるというリスクを考えていないんだろうか。
ドームルームは一泊通年２５ドルだ。
基本情報
| ルームタイプ | ドームルーム(6シェアベッド) シングルルーム |
|---|---|
| チェックアウト | 10時 |
| 駐車場 | なし |
| 施設 | 食堂(テレビなし)、キッチン、洗濯室、wifi(無料) |
| 値段 | ドームタイプ：25ドル(通年同額)、シングルタイプ：不明 ※値段は2016年11月10日現在 |
| 電話 | ０４３８０８５９７２ |
| 不明 | |
| 住所 | 238 Victoria St, Melbourne VIC 3000 |
wifiは無料で提供している。が速度が遅すぎる。ウェブページを開くのに数秒、酷いときで10秒以上。そして頻繁にwifiが切断される。データ使用制限がなく無制限に使える。
クイーンビクトリアマーケットの前にあって、クイーンズストリートとエリザベスストリーとの交差点に位置する。買出しは専らビクトリアマーケットで！ 食材によってはColesよりも安く手に入る物がある。
ドームルーム(6人部屋)
部屋はかなりしっかりと片付いている。シーツは予めベッドの上に用意されていて、とても気が利く。部屋の中の空気は適度に換気されており嫌な匂いはしない。
床にゴミが落ちておらず、掃除が行き届いている。
部屋の窓には机が設置されている。もちろんちゃんと椅子もある。 窓からは初夏の涼しい風が吹き込んで来る。
唯一の難点が、ブランケットの生地がゴワゴワしていて薄手であること。カバーを掛けても寝心地が悪い。
キッチン
キッチンには必要最低限のものしか置いていない。余計な私物はまったく置いていない。常に綺麗に片付けられている。
面白いのがここの宿泊客はこのホステルが自分のアパートメントだという自覚があるからか常にキッチンを綺麗に掃除しているのだ。だから本当に綺麗だ
物が整然と片付いているキッチン。宿泊者が少ないので夕食時の"キッチンラッシュ"は起きない。かなり余裕のあるスペースでゆっくりと調理することができる。
ピカピカのコンロ
無料で使えるシェア調味料。
食器の数は割と少ないが、滞在者の数が少ないので十分だ。
包丁の切れ味は最悪だ。
バスルーム
トイレとシャワールームは別々になっている。バスルームは電気と換気扇の使用時間に制限があり、スイッチをつけて20分から30分立つと自動的に換気扇と電気がストップする仕組みになっている。
通常バスルーム扉の裏側についている服を掛ける為のフックは4つあるシャワールームの2つは壊れている。服をシャワールームの床に置くしかないのだ。服を床に置きたくない人は部屋から椅子を持って来るしか無い。その他小物を置く事が出来る棚は特段シャワールーム内には設置されていない。
シャワーの温水は突然何の前触れも無く水に変わるから心臓に悪い。まあ安宿のお約束なんだけど。
トイレ。悪くないでしょ？ っていうか綺麗じゃない？
トイレの扉の裏側に取り付けられているトイレットペーパー
シャワールーム
調子が悪いと水が出て来るシャワーヘッド
洗面台
共用スペース
共用スペースは全て2階にあり、ダイニングスペースと吹き抜けになっている中庭のバルコニースペースのみ。ダイニングスペースにはテレビが設置されておらず、机と椅子のみ。宿泊者のほとんどは喫煙者であるため喫煙スペースと化しているバルコニースペースで紫煙をくゆらせている。夜10時を超えると誰もいなくなるので共用スペースは静まり返る。建物内からの騒音に悩まされる事は無い。宿泊者は皆お行儀がよろしい
喫煙所と化しているバルコニースペース。2階の共用スペース中央にある。
バルコニーは吹き抜けになっている。
ダイニングスペース。奥にキッチンがある。
評価
| 立地 | ★★★★ |
|---|---|
| 寝心地 | ★★★ |
| 客室 | ★★★ |
| サービス | ★★★ |
| 価格 | ★★★★★ |
| 清潔感 | ★★★★ |
宿泊者の質が良い。お行儀がよい長期滞在者が多い印象。クリーナーに全て丸投げという意識はなく、自分たちのホステルは自分たちで綺麗にしようというスタンスが一人一人あるため汚れが一番気になるトイレ、キッチンやバスルームはいつもピカピカだ。
温水シャワーから突然水がでてきたりwifiがつながりにくくなったりある程度不具合があるが、そんなもんは安宿のお約束だ。数泊する分には全く問題がないだろう。
最後に
悪くないどころかリピートありだ。旅行者が知らない穴場ホステルとはここのことだ。一人旅の女性に薦められるかどうかは少し悩むところだが、野郎だったら全く問題なく泊まれるだろう。値段もかなりリーズナブルで、宿泊者が少ないので快適に過ごす事が出来る。
バーが積極的にやかましく活動を始める週末を除いて宿泊すれば、ホステル内は静寂に包まれ快適に睡眠する事が出来る。久々の当たりホステルだ。
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