ホステル名にもなっている Elizabeth streetとクインビクトリアマーケットの玄関口へと続くTherry streetの交差点付近に位置するElizabeth hostel。
日本人では誰でも馴染みのある"旅館"という文字が看板に書かれている。その他にも看板にハングル文字も書かれておりアジア人をターゲットにしているのは一目瞭然である。
しかし意外にもアジア系の宿泊者は少なく、そのほとんどはドイツ人かフランス人のバックパッカー そしてメルボルンノースバンクに出張しにきている現地オーストラリア人だった。
エントランスを入って二階にあるレセプション。チェックインは2時。キーデポジットを請求される。30ドル払うかチェックアウトの際までパスポートをフロントに預けるかどうちらか洗濯できるが、ほとんどの宿泊者は前者を選択する。受付では様々な種類のDVDを借りる事が出来る
スタッフはどうやら全員中国人でホステルには中国の資本が入っているようだ。全体的に掃除は行き届いており、ホテルレセプション前のラウンジはビジネスホテルのロビーを彷彿とさせる。
ひどすぎるホステルを経験して来た僕のホステルの評価の基準が下がっているのかどうかわからないが、このホステルは可もなく不可も無くといった感じだ。もちろん問題はあるがご愛嬌といったところだ。 トリップアドバイザーでの宿泊者の評価は極端に2つに分かれているようだが、オーストラリアでの安宿を経験した事が無い人は確かに宿泊するにはキツいホステルかも知れない。
以前建物中央の吹き抜けに宿泊者がゴミを投げ捨てると言った行為が多発し、吹き抜け中央の屋根がゴミタメのようなり、それを従業員がなかなか掃除しないと言う事が暴露されて以来その当時の宿泊者からは未だ不評を買っているようだが、今は大分改善されてゴミは吹き抜けの屋根にたまっていない。
ファシリティーの問題点と言えば安宿であればご愛嬌であるシャワーの不具合。このホステルはなかなか面白い壊れ方をしている。シャワーの温度変化が頻繁に起こる。シャワーから温水と水が数秒置きに交互にでるのだ。結局10分以上シャワーを使い続けていると水に変わってしまうのだが、今まで泊まったホステルの中で一番うざったいシャワーだった。
また男子トイレの小便器のにはフラッシュボタンがなく、小便器の横に設置されている手洗い台から小便器に向かってパイプが伸びていて、手を洗った水が小便を流すフラッシュ代わりになるんだが、直接小便器にパイプが取り付けられているわけではないのでパイプから流れ出た水にによて床がびしゃびしゃになる。だから宿泊者は小便器を使ってない。
このような不具合があるが、長く滞在している人はまんざらでもなく住めば都といった感じだった。フリンダーズストリートステーション周辺に散らばるバックパッカーよりはファシリティーの清潔感や問題点が多いので、バックパッカーホステル初心者にはお勧めしない。
基本情報
ルームタイプ | ドームルーム(6シェアベッド) シングルルーム |
---|---|
デポジット | 30ドルかチェクアウト時までパスポートをフロントに預ける | チェックイン | 14時 | チェックアウト | 10時 |
駐車場 | なし |
施設 | ラウンジ、テレビルーム、キッチンダイニング、洗濯機、wifi(最初の30分無料、30分以上は有料) |
値段 | ドームタイプ:26ドル~(通年同額)、シングルタイプ:$55~(通年同額)値段は2016年11月10日現在 |
電話 | +61 3 9663 1685 |
elizabethhostel@hotmail.com.au | |
住所 | 490 - 494 Elizabeth Street Melbourne Victoria 3000 |
無料で提供しているwifiの時間は30分。しかも30分の途中でパソコンのブラウザを閉じると、24時間後にならないとwifiを再使用できないというひどい設定にしてある。これでは細切れに必要な事を調べる事すら出来ない。有料のwifiプランを購入しないと全くメリットが無いのだ。wifiの値段は1時間5ドル、24時間10ドルとwifiを有料で提供しているbackpacker hostelの中では最も高い。
wifiの料金表自ら守銭奴の策略にハマらないでも無料のwifispotなら周辺にいくらでもある。ホステルの向かい側にはマクドナルド、エリザベスストリートは250mbの使用制限はあるがオーストラリア政府が無料で提供しているwifiがあるし、近くにはANZ, Common wealthなどの銀行の無料wifiが飛び交っているのでそれを使えば問題ないだろう。もちろん部屋のなかでインターネットを楽しめないと言うデメリットはあるが使用制限がないのでゆっくりとネットサーフィンを楽しむ事が出来るだろう。
ドームルーム(4人部屋)
ベッドはすべてメイキング済み。ベッドのマットレスは貧弱で体が沈み込む。テンピュールマットのような体の負担を減らすような優雅な沈み方ではない。マットレスに寝た途端真ん中からズトンと垂直落下する感じ。マットレスの両側は体重の重みで立ってしまう。 体重が重い人程寝心地が悪くなるだろう。実際二段ベッドの上段に百数十キロはあろうかという巨漢のオーストリア人が寝ていたんだが、マットレス越しに当たるベッドの金具が痛いのか夜中じゅうずっと寝返りを打っていた。
4人部屋。二段ベッド2台の他に十分に部屋のスペースが確保されている。
チェックイン後に入室したのに十分に掃除機が掛けられていなかった。白いゴミクズがあちらこちらに散らばっているのが分かる。
宿泊者用の物置ラックこれは良心的だ。安宿で棚に物が置けると言うのはかなりラッキーだ。
南京錠がつけられるロッカーもある
貧弱なマットレス
これがプライベートルーム。 当たり前だがドームルームと全く扱いが違う。
備え付けの冷蔵庫。冷蔵庫の中は掃除してない。結構におった。
備え付けのテーブル
ハンガーラック。キッチン
基本的に皿と調理器具が少なすぎる。こういう安くてすぐ投資できるものを購入して改善をはからないのはダメホステルの特徴だ。皿は10枚も無いのだ。フライパンとポットも数個程度。キッチンは全然ん混んでないのに調理できないといった自体に陥る。キッチンはまあまあ綺麗だが、スポンジと皿を拭く布巾の使い回しが気になった。定期的に一日数回は取り替えるべき物だ。これでは洗いながら汚れをさらに広げているような物だ。
さらにこの布巾、宿泊者が良く勘違いして台布巾として使う。ちょっと調理器具の衛生状態が恐ろしくてキッチンは使わずにファーストフードで済ませた。
キッチン前のダイニングスペース
コンロ。定期的に磨いているようだ。
キッチン全体。
キッチンにあるいくつかのフライパンやポットは錆び付いていて使い物にならないため使えるフライパンやポットは数が限られる。
皿はこれだけ。少ないだろうが! ケッチてないで皿ぐらい気前よく100枚くらい投資しろ!
シンク。スポンジから酸っぱいにおいがする
冷蔵庫の代わりに冷蔵室が2Fにある。これは冷蔵室の扉
冷蔵室内部
バスルーム
バスルームとトイレは別になっている。洗面台はバスルームの中に設置されている。シャワールームは扉にフックが3本ついているだけで。特に物を置く棚やスペースはない。初っ端からこんなものを見せて申し訳ないが。これが誰も使わない小便器。横の手洗いの水が直接便器に流れるようになっているのが分かる。
ここを初めて利用する宿泊客がこの小便器を使用していたが、手洗いの水は出せば出す程勢い良くパイプから水が流れ出て、小便の混ざった水が便器からバシャバシャ飛び散るんだ。もうね匂いがヤバかったね。 まあさすが中国人経営のホステルだ。 この発想はなかなかない。
温水と水が数秒置きに交互に出るシャワー。しかも温水の温度が一定ではない。火傷するかと思うぐらいの熱湯がでてきたり、ぬるま湯になったり、落ち着いて入っていられなかった。
洗面台
シャワールーム全体
共用スペース
なかなかラウンジの雰囲気はいい。ホステルの表向きの体裁はかなり整っている。宿泊して初めて問題点気付くホステルの典型。テレビルームもある。
評価
立地 | ★★★★ |
---|---|
寝心地 | ★★ |
客室 | ★★★ |
サービス | ★★★ |
価格 | ★★★★ |
清潔感 | ★★ |
シャワーにゆっくり入れないのはちょっと問題だ。メルボルンは通年長袖が必要な程、夏でも気温が上がらない。冷え込む夕方から夜にかけてシャワーヘッドから水がでたんじゃたまったもんじゃない。特に数秒置きに頻繁にシャワーの温度が変わっては落ち着いて体に付いた石けんを流してもいられない。シャワーに時間をかける女性は宿泊しない方が懸命だろう。
小便器の構造は本当にリフォームするべきだ。あれでは不潔極まりない。まあ中国人は気にしないんだろうが。。
バックパッカーホステル初心者には少しレベルが高いホステルかもしれない。特に女性にとってはキツいと感じる事が多いかもしれない。
最後に
実はホステルの中を色々物色していたら従業員に目をつけられた。その写真をどうするのか。何をしようとしているのかと問いつめられた。なんでも、聞くところによるとある旅行系のブログに散々なことをかき立てられて評判がガタオチだという。だがそんな事は知らん。僕は評判を落とす為に書いているのではなく、事実を事実のまま書いているだけだ。このブログのことについては一切伝えていないがホステル側は批判的なフィードバックを貰う事に少し臆している感じだ。そういうスタンスではなかなか改善ははかれないだろう。
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