オーストラリアの喫煙規制は世界の中でも特に厳しい部類にはいるほど厳しいだろう。屋内での喫煙はかなり細かい規制があって、施設によっては喫煙する事は出来なくはないが、その規制の基準があまりにも厳しいので建物内では全面禁煙だと認識されている。
例えばヴィクトリアでは、屋内の飲食スペースで喫煙するには、建物の構造を法律に照らし合わせなければならない。
壁に囲まれた密閉された室内ではなく、半バルコニーのような場所で、天井、若しくは壁が75%以上開閉が可能である必要がある。
またクイーンズランド州ではアルコール飲料認可を所有するホテル、クラブやカジノでは、屋外アルコール飲料認可区域の50%まで喫煙・飲酒場所とすることができるが、この区域では、食事と飲酒、余興とケーム機を提供できないとしている。もちろん同施設内では許可された場所以外での喫煙は禁止されている。
また屋外であっても、住宅地、公園、ビーチなどの公共施設があつまる区域は度の州も喫煙を禁止している。のだが、
このような厳しい喫煙ルールが法律によって定められているためか、市民の抑圧された喫煙への衝動が様々なところで噴出している。
歩きタバコやタバコのポイ捨ては無意識にやるオーストラリア人
メルボルンでは歩きタバコやタバコのポイ捨てに関する条例は市で定められているはずだが、それをやる人が後を絶たない。人前で堂々とタバコに火をつけて吸い始めるのだ。
中にはスケボーに乗りながらタバコを吸うという高度な技を披露する若者もいた。
屋外でのタバコの喫煙については、法律を遵守する意識がかなり希薄でるように感じた。ヴィクトリアの喫煙に関する条例によると建物のエントランスから4~5mは禁煙区域であるとされているが、実際はその区域でタバコを吸っている人は多い。
時計台があるフリンダーズストリート駅前の階段に座って談笑しながら喫煙したり、ホテルのエントランス直前で従業員がタバコを吸っていたり、道すがら建物の隅に居を構えるホームレスが堂々と飲食店の扉の前でタバコを吸っていたりする。
タバコのポイ捨てについても厳しい罰則が設けられているにもかかわらず、メルボルンの主要ストリートのほとんどで火がまだ付いている吸い殻があちらこちらにあったり、公共のゴミ箱に放り込んだ火のついた吸い殻がゴミ箱の中で引火し煙を噴いているといった光景は日常茶飯事だ
市長がメルボルンCBD全面禁煙に乗り出す
この状況を見かねてロバート ドイル (Rovert Doyle)市長が2015年5月にメルボルンCBDを全面禁煙にする方針を打ち立て、その先駆けとしてスワンストンストリートとラッセルストリートを全面禁煙にするという計画を委員会を通じて発表し物議をかもした。
公共の場の道徳観に強い関心を寄せる人が多い日本ではマナーやモラルが法律以上の効果を発揮するが、オーストラリアでは法律によって厳しく縛らないと公共のモラルはなかなか保てないのではないかと思った。
歩きタバコ、タバコのポイ捨てはもちろん罰則がある。
皆歩きタバコをしているからという理由で悪ノリして歩きタバコをする日本人喫煙者も中に入るが、歩きタバコやポイ捨ては罰金のリスクがあるということを忘れないでほしい。
街には役所から派遣された市民に扮したチェッカーが歩きタバコやポイ捨てを監視していて、k行為を見つけ次第罰金を支払わせるということがある。
知恵袋にこんな投稿があった。
メルボルンの罰金について質問です。
本日メルボルンシティ内で違法とは知らずにタバコのポイ捨てにて取り締まりを受けました。 infringement noticeの紙を貰ったのですが、まだ来て日が浅く(一ヶ月と少し)知らなかった事を説明したら
取締官いわく日も浅いし初めてだし、来週の月曜日に紙の裏に書いてあるcity of melbourneのinternal reviewのURLにてcontest fine(罰金異議申し立て)にアクセスして理由を説明したらおそらく払わなくてもいいと言われました。
とりあえず下調べとして今日そのサイトにアクセスしてみたのですが、罰金異議申し立ての項目が駐車違反等の車関係しか見当たりませんでした。
どこからアクセスしても駐車違反関係のページに飛ばされてしまいます。
そこで質問なのですが
①タバコやゴミ関係の異議申し立てはどうすればいいのか
②取締官が言ってたように本当に今回は払わなくていいのか(名前を書かす為に嘘をついてそうな感じがしたので。。)
③仮に払わなかったらどうなるのか(僕は払わないといけないのなら払いますが、コロンビア人の知人が同じような取り締まりを受けたらしく、infrningement noticeの紙を紛失した為ほったらかしにしてるので聞いてくれとの事)
④罰金の金額はいくらなのか(リストを見せてもらって確か203ドルだったのですが紙には303ドルと書いてるように見えるので)
よろしくお願いします。
見つかってしまうと高額な罰金を支払う羽目になってしまうので、不道徳な喫煙行為を平然とするオーストラリア人の真似をしてはダメだ。定められた場所で喫煙することを心がけてほしい。
最後に
オーストラリアの喫煙基準は街全体禁煙といっても過言ではない程厳しい。年々値上がるタバコの値段や、市長によるメルボルンCBDを全面禁煙にするという極端な程厳しい政策プランをを決定する背景には政府が国からタバコそのものを一掃する目論みがあると見られる。
年々オーストラリアでは喫煙者の肩身が狭くなる一方だ。今後チェッカーによる喫煙者の行動の監視も一層強化されるだろう。是非喫煙者はオーストラリアでの喫煙に関する法律を一度確認して から来豪してほしい。
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