オーストラリアは基本的に車社会で交通ルールも基本的に車優先です。車道を横断しようとしてもほぼ例外無く減速して歩行者に道を譲りませんし、信号機も押しボタンを押さないとずーっと赤のままです。この車優先意識が公の道路のみならずスーパーマーケットの駐車場でも適用されているので、たまにイラッとします。減速しない。クラクションで歩行者をどかすというのは当たり前です。日本も道路交通法が定められていますが、歩行者の優先意識が強いので、車道を横切ろうとも、赤信号を渡ろうとも減速して止まってくれます。こうした優先意識のちがいで少し道路の使い方にカルチャーショックを受けますが、基本的に交通ルールをしっかり守っていれば問題ないので、車道を横切ったり、赤信号を渡らない人は特に気にする事は無いと思います。
横断歩道
横断歩道は歩行者優先で車道は車、自転車優先です。日本で定められている道路交通法の法律も同じルールが適用されています。当たり前と思うでしょうか?何気なく日本の生活を振り返ってみて車道を横切る、点滅している横断歩道を渡るもしくは赤信号でも周りを確認して車がいなかったら渡ってしまっている人は中にはいるのでないでしょうか?日本では基本的に赤で横断歩道を渡っても、車道を横切っても、日本のドライバーは歩行者に道を譲ってくれる事が多いですが、ここオーストラリアでは決められた車両、自転車、歩行者の道はそれぞれの使用者が優先的にその道を使うという意識が強いので、横断歩道がなくて車道を渡りたくても車が減速して道を譲ることは滅多にないですし、自転車ロードに人が歩いていたらベルや警音器を思いっきりならして減速せずに人をどかします。逆に横断歩道を渡っていればほとんど道を譲ってくれます。そのため横断歩道が非常に離れているために車道を横切ることで事故を起す事を防ぐため車道の所々に中央分離帯が設けられていて、歩行者が車道を横切った際に一時的に車道に待機する場所を作っています。
ラウンドアバウト
オーストラリアのロータリーにはラウンドアバウトと呼ばれる環状交差点があり、円形のコンクリートスペースを介して3つの道路が交差するというなんともややこしい交差点です。ラウンドアバウトでは常に時計回りに進み、基本的に円内を回っている車が優先になるので、円内の車には道を譲ります。交差点で右折をする場合にはラウンドアバウトを一周迂回して右の道に出なければなりません。右の道に出る場合は交差点の前の停止線で右のウィンカーを点滅させ、ラウンドアバウト内はウィンカーは消します。慣れるまでは非常に苦労する交差点です。
動物注意の標識
オーストラリアでカンガルーの絵が描かれた標識を良く目にすると思います。動物の飛び出しの注意を促す看板ですが、カンガルーのみならずオーストラリアでは野生の動物がいきなり道路に飛び出して来る事があります。町の中心部を少し離れた郊外になると所々に小さな森が点在し、森の中で生息している動物が道路に飛びだしてくることはよくあります。カンガルー、ワラビー、様々な野生の鳥、場所によってはイグアナも道路に出没するので農場がや森が連なる郊外を車で走行する時には特に回りに注意を払わなければなりません。動物達は思ったよりもスピードが速いので、見つけ次第減速して様子を伺うことをオススメします。
乗車人数が書かれた標識
オーストラリアで道路を車を道路で走行していると「P2」「P3」と書かれた標識を目にすると思いますが、これは乗車人数の制限を表した標識になります。Pはパッセンジャーで、その後の数字が乗車人数を表します。オーストラリアでは走行するレーンと時間帯によって乗車人数に制限が加えられるところがあるので、留意して運転しましょう。
歩行者用信号機
オーストラリアの歩行者用信号機は基本的に全て押しボタン式です。赤信号の手前ずっと待っていても青にはなりません。かならず信号機の鉄柱に設置されているボタンを押す必要があります。信号は青になって数秒後には赤の点滅信号にかわりすぐに赤信号になります。通常の歩行スピードで横断歩道を渡る程度の時間しか信号機は与えてくれないので、ぼーっとしてるとあっという間に赤に変わってしまいます。どこにいっても車優先の社会です。
車両用信号機
車両用信号機の矢印信号はちょっとややこしいです。基本的に日本は信号が青のとき右折する場合は車は交差点半ばで停車させ対向車が来ないようであればそのまま右折するか右折用の矢印信号が表示されるまで待って右折しますが、オーストラリアでは信号が青になっていても、右折信号が赤の矢印を表示していた場合は交差点に進入せずに停止線でとまらなければなりません。また直進や左折車両の信号が赤でも、右折の矢印が青であればそのまま右折することがdきます。日本のドライバーは概ね右折の際、青信号が表示されている時は交差点に侵入してしまう傾向があるので気をつけましょう。
まとめ
オーストラリアの運転は慣れないうちは非常に苦労すると思います。できれば運転する前に事前に標識の学習をしておく事をおすすめします。また歩行者はつねに公共の道路では車が優先であるという事を念頭に入れて、こちらが車を譲意識で道路を使う方がトラブルがなくて済むと思います。何にせよ交通ルールを守り、事故が無い事が一番です。
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