私が現在滞在しているファームのアコモデーションは通称"ドンガ"と呼ばれ畑の端にひっそりとたたずんでいる。
到着した時は気付かなかったが、長屋のような宿泊施設はコンテナーを改造して出来ており、部屋の中は人が住めるように窓を取り付け電気を通して空調設備を整え、冷蔵庫とベッドを設置してある。
トイレやバスルーム、洗濯室も例外無くトレーラーのコンテナーを利用して作られている。コンテナーを利用している割には水回りはしっかり整えられている。トイレも汲取式ではなく、洗濯機もしっかりと稼働する。
唯一キッチンとダイニングはプレハブで出来た簡易的な建造物だが中はしっかり断熱剤を仕込んでいるのかクソ暑い日も冷房をつければかなり快適に部屋の中で過ごす事が出来る
そんなコンテナハウスなドンガだが、ここは基本的にマネージャーやスーパバイザーが生活をあまり干渉しないため、コントラクターが宿泊施設のルールブックをつくり宿泊者のルールの遵守を徹底している。
一歩"ドンガ"に入ればあらゆる壁にインストラクションが貼付けられている。食事をする際の注意点、洗濯機を利用する上での注意点、シャワーの使用時間、キッチンとダイニングの利用時間など結構うるさく書いている。
宿泊者のルール遵守度は「う、う〜ん」といったところ。コントラクターが来ればルール遵守を徹底し、いなくなれば自分たちの国の慣習に会わないルールは結構無視している。
一番厄介な事は国によってルールの捉え方や生活の慣習が違うことだ。日本人からしたらあり得ないと思うくらい汚い事をやったりする。
例えば、宿泊者同士での調味料の貸し借りはお互い様だからと勝手に私の調味料に手を出したり、キッチンが混んで来ているのに食事を始める前にこれから調理し始めるひとのことを考えて食器やフライパンを洗わなかったり、テーブルにぶちまけた食材を片付けなかったり。
このアコモデーションに泊まっている8割は台湾人か中国人のワーカーだが文化の違い、常識の違いに度々狼狽させられる。
実は貼付けられているインストラクションに書かれている内容は我々日本人からみると極めて常識的で当たり前の事で、その趣旨は他人を遵守して気持ちよくドンガを使うという一つのコンプライアンスに基づいている。
キッチンやダイニングに制限時間が記載されている理由は既に就寝している人に配慮する為。シャワーに制限時間があるのは、水不足を防ぐためである。ファームにはシティのような水道設備が乏しいためタンクに定期的にとらっくで運ばれくる水を溜めてそこから水を使っている。使いすぎると他の人がシャワーを浴びれなくなる可能性もある。
他には部屋を掃除する、使い終わった食器、フライパンなどは洗う、ゴミを出すなど身の回りを綺麗に保つ為のルールがいくつも定められている。
本来ならばお互いに掃除の当番を決めたり、ゴミ出しを決めたりして宿泊者同士でルールを作りきれいにドンガを使うべきなのだが、中国系の方々にそれを提案するとなんで?なんで?の嵐。
取りつく島の無い。他人とルールを共有するという習慣が無いのか、説得には本当に骨が折れる。中には積極的に手伝ってくれる人もいるが、協力してくれない人の方も結構いる
もともとこうしたファームステイの衛生環境は悪い事が多いのだが、生活していれば自然と汚れて行くしゴミも出るから虫が湧いたり、ハエが発生したりする。掃除しないと衛生環境はさらに悪くなる。
どうにかして生活環境を少しでも改善したいと思うのだが。彼らにルールを守らせる良い方法はないだろうか?
苺のピッキングにおける但し書きと洗濯機の但し書き
基本的にオーストラリアではゴミは分別しないので生ゴミも、割れた食器も、紙くずも、飲み終わったペットボトルもすべて一つのゴミ袋に包んで捨てる事になる。
ですが、たまったゴミ袋をキッチンのゴミ箱にすてるとはちょっとイメージしにくい光景です。こういう但し書きがあるという事はそういった行為が過去にあったのだろう。
キッチンルール
ゴミ箱はキッチンにあるが、ゴミ袋にゴミが満杯になったら外の点とハウスまでゴミ袋を捨てに行かなければならない。ゴミをキッチンに放置しているとあっという間にハエの餌食になる。
細かいルール設定だが、お互いが気持ちよくキッチンを使えるようにする為には極めて常識的なルールだ。 ベンチの上は常に綺麗に保つ事。外のバルコニーにある注意書き。仕事終わりはたいてい泥だらけで帰って来るので。ベンチの上の泥は払ってから帰れという意味が込められている。
その他にも至る所の壁にインストラクションが貼られている。特に韓国語と中国語が併記されているものが多い。ということは? 英語話者ではないからルールが分からなかったという言い訳をさせない為の併記だと聞いた。
これだけ注意書きが貼られているのは宿泊者にルールの遵守を徹底させることが一番の目的だが、先にも書いたように基本的にマネージャーもスーパバイザーもワーカーの生活には干渉しない(する暇がない)ため、宿泊者の目の届くところにこうした注意書き貼ってルールの遵守を促しているが、効果の沙汰は正直あまり出てない。誰か嫌われ役を勝手もうるさく注意する人が必要な気がする。
P.S. 最後にストレッチのインストラクションが壁に貼られている。腰を屈めた状態で仕事をする時間が長いプランティング作業は腰のケアが重要だ。ワーカーにたいして非常に厳しいファームだが、コンプライアンスがしっかりしたファームはワーカーに対するこうした心遣いを忘れない。
到着した時は気付かなかったが、長屋のような宿泊施設はコンテナーを改造して出来ており、部屋の中は人が住めるように窓を取り付け電気を通して空調設備を整え、冷蔵庫とベッドを設置してある。
トイレやバスルーム、洗濯室も例外無くトレーラーのコンテナーを利用して作られている。コンテナーを利用している割には水回りはしっかり整えられている。トイレも汲取式ではなく、洗濯機もしっかりと稼働する。
唯一キッチンとダイニングはプレハブで出来た簡易的な建造物だが中はしっかり断熱剤を仕込んでいるのかクソ暑い日も冷房をつければかなり快適に部屋の中で過ごす事が出来る
そんなコンテナハウスなドンガだが、ここは基本的にマネージャーやスーパバイザーが生活をあまり干渉しないため、コントラクターが宿泊施設のルールブックをつくり宿泊者のルールの遵守を徹底している。
一歩"ドンガ"に入ればあらゆる壁にインストラクションが貼付けられている。食事をする際の注意点、洗濯機を利用する上での注意点、シャワーの使用時間、キッチンとダイニングの利用時間など結構うるさく書いている。
宿泊者のルール遵守度は「う、う〜ん」といったところ。コントラクターが来ればルール遵守を徹底し、いなくなれば自分たちの国の慣習に会わないルールは結構無視している。
一番厄介な事は国によってルールの捉え方や生活の慣習が違うことだ。日本人からしたらあり得ないと思うくらい汚い事をやったりする。
例えば、宿泊者同士での調味料の貸し借りはお互い様だからと勝手に私の調味料に手を出したり、キッチンが混んで来ているのに食事を始める前にこれから調理し始めるひとのことを考えて食器やフライパンを洗わなかったり、テーブルにぶちまけた食材を片付けなかったり。
このアコモデーションに泊まっている8割は台湾人か中国人のワーカーだが文化の違い、常識の違いに度々狼狽させられる。
実は貼付けられているインストラクションに書かれている内容は我々日本人からみると極めて常識的で当たり前の事で、その趣旨は他人を遵守して気持ちよくドンガを使うという一つのコンプライアンスに基づいている。
キッチンやダイニングに制限時間が記載されている理由は既に就寝している人に配慮する為。シャワーに制限時間があるのは、水不足を防ぐためである。ファームにはシティのような水道設備が乏しいためタンクに定期的にとらっくで運ばれくる水を溜めてそこから水を使っている。使いすぎると他の人がシャワーを浴びれなくなる可能性もある。
他には部屋を掃除する、使い終わった食器、フライパンなどは洗う、ゴミを出すなど身の回りを綺麗に保つ為のルールがいくつも定められている。
本来ならばお互いに掃除の当番を決めたり、ゴミ出しを決めたりして宿泊者同士でルールを作りきれいにドンガを使うべきなのだが、中国系の方々にそれを提案するとなんで?なんで?の嵐。
取りつく島の無い。他人とルールを共有するという習慣が無いのか、説得には本当に骨が折れる。中には積極的に手伝ってくれる人もいるが、協力してくれない人の方も結構いる
もともとこうしたファームステイの衛生環境は悪い事が多いのだが、生活していれば自然と汚れて行くしゴミも出るから虫が湧いたり、ハエが発生したりする。掃除しないと衛生環境はさらに悪くなる。
どうにかして生活環境を少しでも改善したいと思うのだが。彼らにルールを守らせる良い方法はないだろうか?
苺のピッキングにおける但し書きと洗濯機の但し書き
- 苺を友達や自分が食べる為に取らないこと(ドンガに持ち帰らないこと)
- 苺はパッキングのテントハウスでリーズナブルに購入する事が出来るので底で購入する事。
- 洗濯機の使用はファームに滞在している人に限る
- 水量は限られるため水量は限られるため、水を無駄使いしないこと
- もしファームの滞在者でない人が洗濯機を利用しているのを発見した場合は直ちにマネージメントに知らせる事
- 洗濯機で靴を洗わない事
- 靴を洗う場合はグリーンウォータータンク横にある水道水を使ってホースで水洗いする事。
- ゴミ袋はきちんと定められたゴミ箱に出す事
- キッチンのゴミ箱にゴミ袋を捨てない事
基本的にオーストラリアではゴミは分別しないので生ゴミも、割れた食器も、紙くずも、飲み終わったペットボトルもすべて一つのゴミ袋に包んで捨てる事になる。
ですが、たまったゴミ袋をキッチンのゴミ箱にすてるとはちょっとイメージしにくい光景です。こういう但し書きがあるという事はそういった行為が過去にあったのだろう。
キッチンルール
- 全ての食べ物はコンテナーの中に入れる事。コンテナーに入れてない食材は全て捨てる。
- キッチンに置いてある冷蔵庫には食べ物を入れっぱなしにしないこと。冷蔵庫に入れていいのはミルクなどの飲み物だけ。定期的に保存している飲み物の賞味期限を確認すること。賞味期限切れは捨てる。
- 使ったポット、フライパン、台所用品は洗って元の位置に戻す事。シンクの上に置きっぱなしにしない事。フライパンの中に食材が入ったままガスコンロの上に置きっぱなしにしないこと
- 全てのゴミは外のテントハウスの中にある緑色のゴミ箱に捨てること。キッチンにゴミを放置しないこと
- このキッチンは共同キッチンです。綺麗に使うには皆の協力が必要です。お互いを尊重しましょう。
ゴミ箱はキッチンにあるが、ゴミ袋にゴミが満杯になったら外の点とハウスまでゴミ袋を捨てに行かなければならない。ゴミをキッチンに放置しているとあっという間にハエの餌食になる。
細かいルール設定だが、お互いが気持ちよくキッチンを使えるようにする為には極めて常識的なルールだ。 ベンチの上は常に綺麗に保つ事。外のバルコニーにある注意書き。仕事終わりはたいてい泥だらけで帰って来るので。ベンチの上の泥は払ってから帰れという意味が込められている。
その他にも至る所の壁にインストラクションが貼られている。特に韓国語と中国語が併記されているものが多い。ということは? 英語話者ではないからルールが分からなかったという言い訳をさせない為の併記だと聞いた。
これだけ注意書きが貼られているのは宿泊者にルールの遵守を徹底させることが一番の目的だが、先にも書いたように基本的にマネージャーもスーパバイザーもワーカーの生活には干渉しない(する暇がない)ため、宿泊者の目の届くところにこうした注意書き貼ってルールの遵守を促しているが、効果の沙汰は正直あまり出てない。誰か嫌われ役を勝手もうるさく注意する人が必要な気がする。
P.S. 最後にストレッチのインストラクションが壁に貼られている。腰を屈めた状態で仕事をする時間が長いプランティング作業は腰のケアが重要だ。ワーカーにたいして非常に厳しいファームだが、コンプライアンスがしっかりしたファームはワーカーに対するこうした心遣いを忘れない。
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