6日間のウェイティングを経て遂にファームへ移動。アコモデーションが。。。絶えられない

  
コントラクターのシェアハウスの6日間のウェイティングを 終えいよいよ仕事を明日に控えるストロベリーファームへ移 動します。農場の場所はモレイフィールドから車で片道1時間にある場所で周りは一面畑、畑、畑。

一つの農場と次の農場の距離はおよそ10kmで行けども行けども広大な畑が延々と 続きます。日本では水平線を良く見る事はありますが、広大な敷地から地平線を見 るのは初めてです。この地平線は複数の農場を通してではなく一つの農場の敷地だけで望むことができます。

それほど広い農場で6週間かけて数千本の苺の苗をファームで既に滞在している多 国籍のワーカーたちと植えていきます。ワーカー達の国籍は台湾、日本、韓国、イタリア、 ドイツと様々でアコモデーションには既に30人のワーカーが滞在しています。

ここで働くワーカーのほとんどはコントラクターと契約して労働要員として派遣されている人達です。私もコントラクターと契約しここに派遣されてきました。

この大規模な農場には3社のコントラクターが契約していて、働いた分の報酬はコントラクターを通じて支払われます。日本の派遣会社とよく似たスタイルです。

農場に着いて早々マネージャーから苺の植え方のインストラクションと契約書を受け取り説明を受ける。

「最初に言っておく事がある。君たちがどういう経緯でこの仕事を選んだのかは知らないがプランティングは楽じゃないということは先に行っておく。つらく肉体的にも重労働であるということを十分に認識してこの書類にサインするんだいいか?

今日はここに集まっているメンバーはプランティングのスータティングメンバーだ。これからワーカーが増えて来るが、君たちは次に入って来るワーカーの手本になってもらい彼らに仕事を教える必要がある。

君らの責任は重大だ。しっかりスーパバイザーの言う事を聞いてなるべく早い段階で仕事を覚えてもらい。コツを掴んでスピードを上げて仕事に取り組んでもらいたい。

6週間という期間は収穫のシーズンに合わせる為のギリギリの期間だ。君らの仕事が遅いと会社は多大な損失を被る事になる。すでに会社はこの苺の苗に400万ドルつぎ込んでいる。

日中の外での仕事は非常に過酷だ。30度を超えるフィールドの中で汗だくになりながら中腰の姿勢でおよそ一日8時間の労働だ。時間が長ければ長くなるほどワーカーの集中力が落ち、作業のスピードが落ちるのは長年の経験から我々は理解している。

作業の効率が落ちて来たらフィールドにいるスーパバイザーが大声で追い立てるのでその場合は疲れていても意識して作業効率を上げるように。最初の3日は絶え時だ。仕事が終っても腰が曲がったまま動かなくなる。その状況を絶えて徐々に筋肉が慣れて仕事の効率が上がってくる。

私はこの農場のマネージャーだが30分やっただけで疲労がピークだ。この仕事には君たちのような若い労働者が必要だ。ただ一つ忠告しておくと車で来た人は仕事がキツいからといって夜に農場から抜け出すということは辞めてほしい。

この仕事はコントラクターと我々農業事業者が共同で君たちに提供しているもので、突然いなくなることでコントラクターに大きな迷惑がかかり、信用を著しく傷つける。君の国のワーカーが二度と働けなくなる状況を君たちが作ってしまう事になるので、もし辞める場合は辞める最低でも3日前に私に知らせてくれ。

それと最後にアコモデーションの使い方とここで働くワーカーとして我々の会社のコンプライアンスをしっかりと覚えて守ってもらう。

簡単なルールだ。だがこれを侵せばここを強制的に退去させる。いいか? 酒の持ち込みと飲酒は禁止。女性へのセクハラは一発で退去だ。それと長い時間がたつとお互い我が出て来る。一人のワーカーが不快に思うような発言や不利益を被るような扱いを受けた場合はそれを実行した張本人をつきとめここから追い出す。

いいか?私が言っている事はごくごく当たり前で簡単な事だ。酒を飲むな、お互いを尊重しろということだ。ことお酒に関しては我々は苦い経験がある。お酒を飲んで酔っぱらったワーカーが女性のアコモデーションに押し入りセクハラをしたという経緯がある。

ここまで散々厳しい事を言って来たが、私が一番望んでいる事は君たちがここで楽しんで働いてくれる事だ。自分たちの国のグループだけに留まらずいろいろな国の友達をここで作ってほしい。一生の友達が出来るはずだ。君たちがこの仕事を完遂する頃お互いの大きな成長を認める事になるだろう。

キツい仕事だが、頑張って報酬を得て自分自身の成長を肌で感じてくれ。以上だ!」

非常に仕事に実直なマネージャーでワーカーのコンプライアンスも非常に気を使ってくれるのでとても信頼の置ける農場です。
これが部屋です。2人部屋で、小さな冷蔵庫が一つ、クローゼットが一つ、机が一つとエアコンが一台取り付けられています。とても狭いですが、寝るだけなので十分です。シェアハウスの生活と比べるとずいぶん生活レベルが落ちました。農場のスタッフから部屋の説明を受けました。

「この農場周辺は毒性の強いセアカゴケグモが生息しよくアコモデーションに侵入するので必ず戸を占める際は蜘蛛がいないか確認するように。 マットレスの裏にも蜘蛛が進入しやすいので常に確認して見つけ次第殺す事。噛まれたら血清が必要なので即効で病院に行く必要があるのでそのへんはよろしく。後蛇にかまれないようにね」

そのへんはよろしくって。聞いてないですよ。蛇って何?アコモデーションの宿泊に既に暗雲が立ち込めてきました。とりあえずベッドバグの可能性を考えて部屋に案内された直後マットレスを表に引きずり出し天日干し

これが部屋の前のバルコニーというか廊下です。柱と柱の間に選択ひもが括り付けられていてここで洗濯物を干します。手前の柱の上部に蜂の巣ができていて、いつの間にかブスブスとさされて左腕のひじがボコボコに腫れてます。

また柱の一部は蟻に浸食されていてぼろぼろです。ここに6週間も住むのかー。。。絶えられるかな?

広大な苺畑です。畑の中央に立つとはるかむこうに地平線を確認できます。畑は日を遮る物が無いので基本的に日中は30度を超える猛暑です。

こちらでマネージャーのロドニーから説明を受けていました。というか蜂多すすぎ。僕の席蜂の巣にちかいせいで話を聞きながら蜂と格闘。頼む早く説明を終えてくれ!俺はもうこれ以上蜂に刺されたくない。それにしても何でオーストラリアの蜂はこんなに攻撃性が高いんだ?

キッチン何も置いてない。。。フライパン、ポット、その他皿、フォーク、ナイフ、スプーン全部自前で用意しろだと?次に町に買い出しに行けるのは1週間後なんだぞ?俺は何を使って調理をして、何を使って食事をすればいいだ。

これはすべてコントラクターの杜撰な手配の結果です。実はコントラクターの担当者が農場の宿泊施設の状況を全く把握しないまま私たちをここに送ったので完全に準備不足のまま来てしまったということです。当面は隣の部屋の中国人にフライパンと皿を貸してもらうつもりです。

ダイニングルームです。宿泊施設の中で唯一wifiが使えるところ。ですが、wifiの環境は酷すぎます。この記事をアップロードするのに30分もかかりました。wifiの通信は数分置きに途切れ途切れでブログをアップするのも一苦労です。

これがアコモデーションの外観です。長屋みたいな建物が横に連なっています。

今回農場に訪れてみて、感じた事は働く上でのコンプライアンスは非常に徹底されていて一生懸命働くワーカーに対しては非常に高待遇なのでとても労働環境は良いと思いました。ワーカー同士の軋轢やセクハラの対策もしっかりとルールを設けていてワーカーへのペナルティーも会社のコンプライアンスの取り決めとしてアグリーメントタームにしっかり記載されています。

労働環境という点では問題はありませんが、宿泊施設の劣悪さは今まで経験した事がないくらい最悪です。ちょっとしっかりと生活できるか心配ですが、幸いワーカー同士の仲間意識が強いので色々持ちつ持たれつで困った時には相談に乗ってもらっています。

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