オーストラリア版”みどりのおばさん”

  
緑のおばさん。 あなたもお世話になったことがあるだろう。登校、下校時間になるといつも通学路に立って優しそうな笑顔を子供達にふりまき黄色い旗で横断を誘導してくれる地域のお母さん的な役割だ。こうしたシステムはオーストラリアにも存在し時間帯によってスクールゾーンとして指定されている道路には登校、下校時間帯になるとストップロリポップ(stopの標識がついた棒)を持って子供達を安全に渡れるように誘導している。

このロリポップとは英語で棒つきの丸飴のことを指すが、この学童擁護員が持っている携帯標識が大きな飴に似ていることからその名前に由来がある。ちなみに学童擁護員はこちらでは正式には"crossing supervisor"と言うが、日本の"緑のおばさん"と同様に、一般的にはlollipop ladyやlollipop manの愛称で地域の住民に親しまれている。

日本では戦後、女性の雇用対策として始まったシステムだが、いつしか高給取りに異論を唱える世論の反発にあい、学童擁護員の存続が危ぶまれている。正規の職員として活動しているのは東京都のみで、他県ではボランティアや臨時職員としてポジションが切り替わり、かつその必要性も審議されていると聞く。

オーストラリアはクロススーパバイザーのポジションは国が雇用している臨時職員となっている。基本的には各州オーストラリア運輸省が管轄していて職員は定期的に警察官立ち会いのもと研修を重ねている。ここメルボルンがあるビクトリア州では地方議会が地方法務局を通してクロススーパバイザーを雇っている。

オーストラリアでは車社会と言う事もあって、シティに限らずいたるところで片道複数車線の大型道路が交錯しており、歩行者と車の事故が絶えない。余談だがオーストラリアで知り合った私の友人2人も交通事故で命を落とした。それだけ交通事故は身近だと言う事だ。  スクールゾーンであっても国道や高速道路に隣接している場合もあり、交通事故を未然に防ぎ子供を安全に学校に送り届けると言う意識は日本より遥かに高い。

職員は初任研修が終わり正式にその職につくことになっても定期的に研修は行われ、交通ルールの造詣を深めるとともにサインを出すタイミング、場合によっては車を安全に誘導する指導が行われる。 給料は技量や熟練度によってランク付けされている。初心者のスターティングスーパバイザーは年間給与が2600ドル、アドバンテージスーパバイザーは年間3600ドル、ベテランのシニアスーパバイザーハ年間4600ドルが支払われる。経験や実績そして熟練度と言った評価基準は州によって異なるのでここでは割愛する。

クロススーパバイザーになる条件は、時間厳守できる人、注意深く交通状況を観察し自信を持って取り組める人、積極的に通行人とコミュニケーションがとれる人、犯罪歴が無い人だそうだ。基本的にには経験や経歴の有無については問わない感じだが働きたい場合は問い合わせてほしい。

トレーニング申込書とメールアドレスをリンクしておくので興味があったら申し込んでみてほしい http://roadsafety.transport.nsw.gov.au/downloads/school-crossing-supervisor-request.pdf

SCSSydney@rms.nsw.gov.au(シドニー)

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