総重量1kgの商品に耐えられない欠陥ビニール袋 at Coles

  
今日散歩のついでに思いつきでColesに食材の買い出しにいったのだ。そのためマイバックを持って来てなかった。仕方が無いのでColesで無料配布されているビニール袋に必要な食材を詰めた。 さあ店を出て帰るぞというところで袋が派手に破けた。そのため新しく袋を貰い袋を詰め直して帰路についてわずか10分で2つ目の袋もこの有様だ。結局これらの食材をかかえながら自宅に帰った。

オーストラリアの2大スーパーコンビニチェーンではマイバックでの買い物を推奨している。レジ前のキャビネットや向かいの棚には豊富なラインナップで保温性に優れたマイバックは値段は1ドルから3ドルで売られている。買い物客のマイバックの定着率はどの店舗も半々といったところ。意外と思うかもしれないが、どちらかというと小口の買い物客の方がマイバックの定着率が高かったりする。逆に大口の買い物をする客ほど無料配布しているビニール袋に商品を詰めている。なぜかというと大口買い物客のほとんどが来るまで来店するため、長時間に渡って持ち歩く必要がない。ショッピングカートから車に詰め込めばいいだけの話。 だから無料配布されているビニール袋を使用する目的は購入した商品を仕分けるためがほとんどである。逆に小口で買い物に来ている客は、自宅が店から近く頻繁に通う事が出来るので買い物に行く度にビニール袋を使っていては無駄が多くなるのでマイバックが定着している。限りある資源の無駄遣いを嫌い堅実で質素な生活を好むオーストラリア人はマイバックの他にキャリーバックなんかを買い物時に持って来ていたりする。

しかしマイバックが定着した理由はこうした理由だけではない。無料配布されるビニール袋の質が非常に悪いのだ。冒頭で書いた通り袋の強度は1kgの商品に対して10分ともたないため商品を両手でかかえることになり結局帰路につく時は袋に入れてない状態になっている。この袋の質の悪さはオーストラリアでは有名だ。恐らくスーパー側もマイバックの定着を狙って無料配布のビニール袋の質を極端に下げているものと思われる。確かに使い終わったビニール袋は大抵ゴミ箱行きなので資源の無駄遣いだ。ほとんどの場合買い物以外で使う用途を考えようともしない。マイバックでの買い物は限りある資源を大切に扱うと言う観点からすると非常に健全だ。日本もビニール袋の質を下げればマイバックの定着につながる可能性があるかもしれない。

ちなみに今日買った食材がこれ。200gのソーセージ二パックに卵12個入り一パックにバーベキューソースに4つ入りのチョコレートマフィンパックが一つだ。どう考えてもコンビニの買い出しと差してかわらないような内容だが、これで袋が壊れてしまうのだ。まず袋の持ち手の部分。重さに耐えきれなくなりガムみたいに縦に伸び始め最終的に細くなって切れる。またマフィンのプラスチックパッケージの角が袋を突き破りその穴が徐々に大きくなり袋の役目を果たさなくなる。袋としての機能を十分全う出来る、詰め込む事が出来る商品の総重量は300~400gといったところなので小学生のお菓子の買い出しといった用途にしかならない。

大雑把で杜撰な対応が多いと感じるオーストラリアの商習慣だが、こうした欠陥ビニール袋の配布の決断は客に資源の無駄遣いを認識させるには非常に効果的で、私感としては結果として良い方向に向いているのではないかと思っている。日本のような客の顔色を伺いながらの商売だったらこのような決断は無理だろうとは思うが。話しは長くなったが、言いたい事は一つ!オーストラリアで買い物をする際はぜひマイバックを持って買い物を楽しもう。

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