俺のミニマリストな部屋をご覧に入れよう。

  
最近日本の情報が恋しくなりネットで日本語で検索をかけてはダラダラとネットサーフィンで気になるニュース記事を読んだり、動画を見たりしてしみじみと日本の情景を頭の中に思い浮かべてニヤニヤとしながら暇を潰していたんだ。

そんな折、あるまとめサイトの見ていたら右のサイドバーに現れた見慣れない"ミニマリスト"という言葉がタイトルに含まれたサムネイルを発見したんだ。そのサムネイルに表示されているPV数が他のものより際立っていたのでクリックしていったい何についての記事なんだろうと思いリンク先のスレッドを開いて読んでみたんだが、

必要最低限の物しか持たずに簡素な行き方をすることで豊かなライフスタイルが手に入るというようなことが書かれていたんだ。僕は全然知らなかったんだがそういったシンプルな生き方が現在20代~30代を中心に支持されているという。2015年には流行語大賞にノミネートされたとかでその流行の一端を窺い知る事が出来た。

コトバンクによるとミニマリストの定義は持ち物を出来るだけ減らし、必要最低限の物だけで暮らす人。自分に取って必要な物だけを持つ事で帰って豊かに生きられると言う考え方・・・と書いている。

これには笑ってしまった。昨今物あまりの時代と言われているが、生活を向上させる便利な商品が次々と開発され、中にはライフスタイルに革新を与えるような素晴らしい物が生み出されていると言うのに、時代に逆行するかのようにあえて天邪鬼に徹して原始的なライフスタイルに舵を切る人がいるとは。

まあ原始的は言い過ぎかもしれないが、物を必要以上に少なくして暮らすと言うのは生活の利便性や効率性を著しく下げると思う。物が人のライフスタイルを変えると言う考え方はテレビ、洗濯機、冷蔵庫が登場した高度成長期から時代を経た現在でも変わっていないというのが僕の主張だ。

世界を見渡してみれば日々技術革新を起すための開発が企業間でおこなわれており、それを享受する我々のライフスタイルも当たり前だが時代とともに変化している。

そもそも物を極限に減らしシンプルすぎる生活が心の余裕を生み豊かになるとは思えない。時代相応のライフスタイルが必要だし、特段なにか目的もないのであれば不便な生活を自分に強要する必要は無い。

ということで俺様のミニマリストな部屋を公開しよう。 え? 言っていることが違うって? 僕の場合はある種目的があるからだ。何かビジネスチャンスがあればフットワークを軽くしてどこにでも行けるように常日頃から準備をしている。そのためいつでもスーツケースに荷物がまとめられるようにモノを持たない事にしている。一カ所に定住する事は無いのだ。その反面不便だと感じる事は多い、気に入っている服もスーツケースに入らなければ捨てるし、日本から持って来た物も大分捨てた。

フットワークを軽く様々な場所で生活して行くということは代償として時代相応の便利なライフスタイルを享受できないということになる。
どうだ!シンプルな俺の部屋は。ガハハ。布団はクローゼットにしまってあるだけだ。ここに越して来たときからまったく部屋の情景が変わっていない。定住するつもりが無いからモノをまったく買わない。(買いたいけど。。。炊飯器とか)

靴はこの2足のみ。一つ新しいのを購入したら一つ捨てるという感じだ。だからぼろぼろになるまで履き続ける。服を何着持つか、靴を何足持つかはスーツケースの容量で決まる。

机の上には基本的にものを置かない。というより置く物が無い。パソコンとKindleそして本のみ。椅子が無いので机の上で作業は出来ない。不便すぎる。

クローゼットの全荷物だ。これ全部でスーツケース一個分これ以上は物を増やさない。服を買ったら古い服はすてるかGumtreeで売ってしまう。

これがスーツケース。これに生活に必要な物を全部詰め込むわけだ。ここまで物が少ないと不便で仕方が無い。炊飯器が欲しいし、シャンプーのディスペンサーはスーツケースの場所を取るので体を洗うときはすべて石けんに統一、冬用のジャケットは1枚しか無いのでなかなか洗濯できなかったり。

定住をしないという決断から現在世間で言われているミニマリストのようなライフスタイルになっているが、持ち家があったり定住する賃貸マンションがあるならば生活の利便性と効率性を追及してある程度は物に頼った生活をするべきだ。断捨離を徹して特定の思い入れのある物に対する失着心を振り払うというなら良いと思うが、特段目的も無いのに自分の生活の利便性を著しく下げてまで実行することではない気がする。結局のところ心の豊かさは自分自身の心の持ちようで、部屋の汚さと心の状態はある程度リンクするとは思うが、利便性を欠いたシンプルなライフスタイルが心を豊かにするとは思わない。はっきり言わしてもらうと、こんなクソ不便な生活はおすすめできない。

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