ピッキングはただ単に苺をとるだけの単純作業です。より多くの苺を収穫すればそれだけ収入は多くなります。そのためそもそもピッキングのスピードが人よりも速いというのは結果を出す為には非常重要な要素である事はピッカーなら誰でも知っています。
単に”スピードを重視して苺を取る”ということではファーム側の条件を見落とす事になり最悪解雇の対象になってしまいます。
ピッキングは技術です。生産性や効率性を上げる要素の中で一番重要なものは”スピード”に他なりませんが、それは”苺を正確に取る”技術が成熟した上での話です。
例えば、スピードを早めてピッキングをしたとしても急ぐあまり見落としてプラントに大量に取り残した苺があっては意味が有りません。
しっかりと技術が身に付くまではスピード勝負を捨て、正しいやり方をひたすら繰り返して自分の弱点を潰す事が先決です。
さて私のファームが定めるピッキングに際してのルールとは以下のものです。
この条件を100%完璧にこなす必要はありませんが、あまりに杜撰なやり方を続けているとチェッカーが自分の畝にやって来て警告を出したりペナルティーを課したりします。
チェッカーとはファーム側が定めたルールを守ってやっているかどうかを監視するスーパバイザーのような役回りの人達で6人程度で全てのピッカーのピッキングに目を光らせ定期的にフィールドを巡回しています。
何回も警告を受けていると目をつけられ非常に厄介な事になります。特に私はシーズンが始まった最初の頃はピッキングの成績がドンケツだったので挽回しようとスピードを意識してやっていたのですが、私の畝に取り残した苺が多くあると気付いたチェッカーが毎回2人定期的に見に来るようになって、取り残した苺を発見次第トローリーを止めてトレイを持って再度その畝をチェックするように私にペナルティーを課したのです。
これは大幅な時間ロスで毎回私の畝に来てルール違反を見つけてはペナルティーを与えられていたのでは効率が全く上がりません。それ以降正しいやり方を模索するようになりました。
このペナルティーにもルールがあって警告とペナルティーを立て続けにおよそ6回受けると2日自宅謹慎ということになり、より杜撰な場合になると1週間仕事ができないということがあります。
こうならない為にも正しいピッキング方法をマスターする必要があります。これは稼ぎに直結するためノウハウを知っていても誰も教えないので私は速いピッカーを参考に順序立てて学んで行きました。
正しいストロベリーピッキングのやり方はそこまで覚える事は多くはないですが意識してやるのと意識しないでやるのとでは後々結果に雲泥の開きが出ます。重要です覚えましょう。
必ずこの手順で探します。なぜかというと見落とししやすいスポットから責めていかないと時間のロスに繋がるからです。プラントの外側は葉で隠れて見えにくいし、内側は自分の足元に隠れて苺を発見するのが難しいので、取り残ししやすい外側と内側を先に確認し見やすい中央を確認します。
重要な事は両サイド同時に確認する事です。そこで重要になってくるのがトローリーの動かし方と目の動きです。
苺の位置の確認方法
顔を動かして苺の位置を確認すれば、片方の畝の苺を見落とす可能性が高いです。手だけではどうしても見落としが出ます。顔はなるべく動かさず眼球を巧みに動かして苺の位置を特定しましょう。
この苺の探し方と確認方法を正確にやってもやはり見落としが出る場合が有るので必ず数メートル進んだ場合は顔を上げて自分が取り終わった場所を確認し見落としが無いか再度チェックします。
苺の取り方
苺のピッキングは基本的に親指と人差し指をメインに使います。親指で苺をつかみ人差し指の第一関節の腹に引っ掛けてテコの原理で茎を折る事をイメージして取ると綺麗に取る事が出来ます。このとき留意しなければならない事は絶対に焦らない事です。速くても焦らない、速くて丁寧にと言い聞かせてやってください。でないと苺の房がとれたりプラントごと引っこ抜いてしまったりする事があるからです。独り言でもいいので何度も唱えて行動に反映してください。 慣れてくれば、一気に2つ、3つの苺を一度にピッキングする事が可能になります。
苺を片手に持つ量は最大で4つです。手が大きい人であればもっと持てるのでしょうが、これ以上持つと苺の果肉を潰してしまう可能性があります。何回か5個若しくは6個と片手大量に苺を持ちましたが結局果肉が潰れてしまったり手から落ちてしまったりします。
苺を片手で4つ持てるようなるとプラントとトレーを何度も往復する必要がなくなるので非常に効率的です。
苺4つという数字を意識してください。片手で取れる最大量を把握していればプラントに生えている苺の数が少ないのに両手で取るという判断はしないからです。プラントに苺が4つ以下の場合は片手で全部取ります。苺が5個以上の場合は両手で取ります。この判断ができないあまり無駄な動きをしているピッカーがいかに多い事か。
最後にトローリーについて話します。苺の数が多ければトローリーを止めて苺をピッキングする確率が高くなりますが、トローリーはなるべく止めないようにしてください。ゆっくりでもいいから常に動いている状態を作る事が重要です。一旦止めれば確認作業に遅れが必ず出ます。動きながらでもピッキングを正確にできるように訓練してください。
以上が私がトップ10入りするまでに身につけたノウハウです。これを一つずつマスターすればチェッカーからの咎めもなく上位20位には入るはずです。是非参考にしてください。
単に”スピードを重視して苺を取る”ということではファーム側の条件を見落とす事になり最悪解雇の対象になってしまいます。
ピッキングは技術です。生産性や効率性を上げる要素の中で一番重要なものは”スピード”に他なりませんが、それは”苺を正確に取る”技術が成熟した上での話です。
例えば、スピードを早めてピッキングをしたとしても急ぐあまり見落としてプラントに大量に取り残した苺があっては意味が有りません。
しっかりと技術が身に付くまではスピード勝負を捨て、正しいやり方をひたすら繰り返して自分の弱点を潰す事が先決です。
さて私のファームが定めるピッキングに際してのルールとは以下のものです。
- 収穫する苺を見落とさない
- 傷んだ苺を見落とさない
- 果肉を潰さない
- まだ赤く育っていない緑の苺を取らない
- 苺の房と茎を残してピッキングする。茎は1cmの長さで取る
- 苺をトレーに放らない
- トレーに決められた量以上苺を詰め込まない
- 苺を取って食べない
この条件を100%完璧にこなす必要はありませんが、あまりに杜撰なやり方を続けているとチェッカーが自分の畝にやって来て警告を出したりペナルティーを課したりします。
チェッカーとはファーム側が定めたルールを守ってやっているかどうかを監視するスーパバイザーのような役回りの人達で6人程度で全てのピッカーのピッキングに目を光らせ定期的にフィールドを巡回しています。
何回も警告を受けていると目をつけられ非常に厄介な事になります。特に私はシーズンが始まった最初の頃はピッキングの成績がドンケツだったので挽回しようとスピードを意識してやっていたのですが、私の畝に取り残した苺が多くあると気付いたチェッカーが毎回2人定期的に見に来るようになって、取り残した苺を発見次第トローリーを止めてトレイを持って再度その畝をチェックするように私にペナルティーを課したのです。
これは大幅な時間ロスで毎回私の畝に来てルール違反を見つけてはペナルティーを与えられていたのでは効率が全く上がりません。それ以降正しいやり方を模索するようになりました。
このペナルティーにもルールがあって警告とペナルティーを立て続けにおよそ6回受けると2日自宅謹慎ということになり、より杜撰な場合になると1週間仕事ができないということがあります。
こうならない為にも正しいピッキング方法をマスターする必要があります。これは稼ぎに直結するためノウハウを知っていても誰も教えないので私は速いピッカーを参考に順序立てて学んで行きました。
正しいストロベリーピッキングのやり方はそこまで覚える事は多くはないですが意識してやるのと意識しないでやるのとでは後々結果に雲泥の開きが出ます。重要です覚えましょう。
正しいストロベリーピッキングのやり方
苺の探し方- 手順1, 外側の葉を内側に倒す
- 手順2, 内側の葉を外側に倒す
- 手順3, 葉の中央を確認する
必ずこの手順で探します。なぜかというと見落とししやすいスポットから責めていかないと時間のロスに繋がるからです。プラントの外側は葉で隠れて見えにくいし、内側は自分の足元に隠れて苺を発見するのが難しいので、取り残ししやすい外側と内側を先に確認し見やすい中央を確認します。
重要な事は両サイド同時に確認する事です。そこで重要になってくるのがトローリーの動かし方と目の動きです。
苺の位置の確認方法
- 顔は中央に固定したまま眼球だけを動かして苺の位置を確認する
- 数メートル進んだら一旦目線を上げて取り終わった場所を確認する
顔を動かして苺の位置を確認すれば、片方の畝の苺を見落とす可能性が高いです。手だけではどうしても見落としが出ます。顔はなるべく動かさず眼球を巧みに動かして苺の位置を特定しましょう。
この苺の探し方と確認方法を正確にやってもやはり見落としが出る場合が有るので必ず数メートル進んだ場合は顔を上げて自分が取り終わった場所を確認し見落としが無いか再度チェックします。
苺の取り方
- 人差し指の第一関節を利用して茎を折る
- 片手に持つ苺の量は4つ
- プラントになっている苺が4つ以下であれば片手で全部取り、4つ以上であれば両手で取る
苺のピッキングは基本的に親指と人差し指をメインに使います。親指で苺をつかみ人差し指の第一関節の腹に引っ掛けてテコの原理で茎を折る事をイメージして取ると綺麗に取る事が出来ます。このとき留意しなければならない事は絶対に焦らない事です。速くても焦らない、速くて丁寧にと言い聞かせてやってください。でないと苺の房がとれたりプラントごと引っこ抜いてしまったりする事があるからです。独り言でもいいので何度も唱えて行動に反映してください。 慣れてくれば、一気に2つ、3つの苺を一度にピッキングする事が可能になります。
苺を片手に持つ量は最大で4つです。手が大きい人であればもっと持てるのでしょうが、これ以上持つと苺の果肉を潰してしまう可能性があります。何回か5個若しくは6個と片手大量に苺を持ちましたが結局果肉が潰れてしまったり手から落ちてしまったりします。
苺を片手で4つ持てるようなるとプラントとトレーを何度も往復する必要がなくなるので非常に効率的です。
苺4つという数字を意識してください。片手で取れる最大量を把握していればプラントに生えている苺の数が少ないのに両手で取るという判断はしないからです。プラントに苺が4つ以下の場合は片手で全部取ります。苺が5個以上の場合は両手で取ります。この判断ができないあまり無駄な動きをしているピッカーがいかに多い事か。
最後にトローリーについて話します。苺の数が多ければトローリーを止めて苺をピッキングする確率が高くなりますが、トローリーはなるべく止めないようにしてください。ゆっくりでもいいから常に動いている状態を作る事が重要です。一旦止めれば確認作業に遅れが必ず出ます。動きながらでもピッキングを正確にできるように訓練してください。
以上が私がトップ10入りするまでに身につけたノウハウです。これを一つずつマスターすればチェッカーからの咎めもなく上位20位には入るはずです。是非参考にしてください。
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