現在私が働いているファームではプランティングに大幅な遅れが生じているため、ワーカーのウェイティングが続いており、大量のワーカーをこの数週間で失う事になってしまいました。
マネージャーの話によると苗の配送が遅れが生じているのと天気が安定しすぎているのが問題だということでした。例年このシーズンは曇りの日が続いていてプランティングには最適な天候だったそうです。
苺の苗は暑すぎる気温と日光の光にすこぶる弱く、根が乾いてしまうとすぐに苗は死んでしまうため、快晴が含まれる安定しすぎた天候は苺の苗にとっては大敵な環境です。
たいてい苺の農場では苺の苗にとって好ましくない高温で乾燥した気候が続いても大丈夫なように立派な灌漑システムを整えています。
ところが現在こちらでは畑にパイプを敷いてスプリンクラーを設置したり、農場にある小さなダムから水を引く作業が遅れています。なぜかというとフルタイムワーカーが短期間のうちに何人も辞めている為です。
マネージャーは天候が遅れを生じさせている原因だとの見方をワーカーに強調しますが、ワーカーの間では総合的に天候、プラントの遅配、灌漑の準備の遅れが重なりプランティングに大きな支障を与えていることに気付いています。
そんな現状が続いている苺ファームですが、こちらのファームでは効率よく作業をすすめられるようにフィールドワークではチーム制でプロジェクト全体が動いています。
フルタイムワーカーは全部で20人でおよそ5人で一つのチームを編成して仕事に当たります。 チームはそれぞれ担当する分野があり、全部で4つの分野のセクションに分かれて仕事をします。
もちろん優先順位によってセクションの人数の増減はあります。
ピッキングのシーズンに合わせてプランティングの日取りが多くなると、畝と畝の間に所狭しと生えている雑草を取り除く為定期的に除草剤が撒かれます。
その除草散布に多くの人員が割かれたり、プランティングをするカジュアルワーカーの管理や指導に人が充てがわれます。しかし基本的には5人体制で行います。
長さ数キロもあろうかという非常に長いパイプを畑の畝の間や周りに埋め込んでスプリンクラーまで水を送る仕組みを作ります。
パイプには金属のものとプラスチックのものがそれぞれ2種類あります。様々な気象環境にさらされるためパイプの劣化や消耗が激しいです。そのためチームには常時、金属溶接やプラスチック加工の技術を持つスタッフがいて修理にかり出されています。
トラクターの後部にはそれぞれのコンポーネントに接続できる場所があり耕す、畝を作る、プラスチックカバーを貼るといった特殊な作業をこなすコンポーネント機器を状況に合わせてトラクターの後部に接続し使い分けています。
このチームはトラクターだけで稼働しているわけではありません。トラクターの操作ミスや機械の誤作動によって畝が崩れたり、プラスチックカバーが途中で破けたりするので修理要員がシャベルやハンマーで所々修理を施します。
トラクターでの散布を行っているところもありますが、こちらでは極力畝の上に除草剤がかかることをさけるため手作業で散布作業を進めます。
散布要員はまず数十リットルはいるプラスチックの容器に水に溶かした散布剤を背中に背負い容器の後部に取り付けられたホースから除草剤を放つ。ホースの上部にはハンドルとノズルがついておりハンドルを握り込む事によって細かい霧が噴出します。
これを一日6~7ブロック行います。日によっては13時間ぶっ続けでやることもある非常にハードな仕事です。
炎天下のなか畝の間を行ったり来たりを重い除草液を背負いながら何十往復もする非常に過酷な単純作業です。気をしっかり保ってないと太陽の餌食になり倒れます。
また正しくプラントが植えられているかチェックし必要に応じてヘラで修正を施します。4つのセクションのなかでは非常に楽な作業に分類されると思いますが、スプリンクラーが常に稼働している中での現場は常にずぶぬれになりながらの作業になります。
また土壌はスプリンクラーによって常に水を含んでいるため非常に柔らかく足場が安定しません。これはこれでつらい仕事です。
農業は働き手がいないとどうにも仕事が回りません。働かない人を置いておく必要はありませんが、疲労しすぎて仕事の効率が鈍っているワーカーを突き放すのは人的マネージメントとしては失敗していると思います。
いくらチーム制で仕事の効率を意識してもある程度、休日の確保や休憩時間の確保などワーカーのケアを徹底しないとどんどん人は離れて行き効率は絶対に落ちます。
また基本的に3kに分類される農業の仕事。時給がいいからといって新しく能力があるファーマーが見つかるかと言えばそうではないです。
人的資源が一番重要な農業で一番重要な事はおそらくワーカーのモチベーションの管理でしょう。お金が目当てでやってきたワーカーも過酷な現場で働き続ければ脳裏に様々な感情が浮かび長く働けば働くほど疲労と倦怠によってモチベーションを維持する事は難しくなります。
ボスはかなりワンマンなファーマーです。周りを"Yes man"だけでかためて異論を許さない雰囲気なのでもう少しワーカーを気遣う心の余裕を持ってほしいところです。
マネージャーの話によると苗の配送が遅れが生じているのと天気が安定しすぎているのが問題だということでした。例年このシーズンは曇りの日が続いていてプランティングには最適な天候だったそうです。
苺の苗は暑すぎる気温と日光の光にすこぶる弱く、根が乾いてしまうとすぐに苗は死んでしまうため、快晴が含まれる安定しすぎた天候は苺の苗にとっては大敵な環境です。
たいてい苺の農場では苺の苗にとって好ましくない高温で乾燥した気候が続いても大丈夫なように立派な灌漑システムを整えています。
ところが現在こちらでは畑にパイプを敷いてスプリンクラーを設置したり、農場にある小さなダムから水を引く作業が遅れています。なぜかというとフルタイムワーカーが短期間のうちに何人も辞めている為です。
マネージャーは天候が遅れを生じさせている原因だとの見方をワーカーに強調しますが、ワーカーの間では総合的に天候、プラントの遅配、灌漑の準備の遅れが重なりプランティングに大きな支障を与えていることに気付いています。
そんな現状が続いている苺ファームですが、こちらのファームでは効率よく作業をすすめられるようにフィールドワークではチーム制でプロジェクト全体が動いています。
フルタイムワーカーは全部で20人でおよそ5人で一つのチームを編成して仕事に当たります。 チームはそれぞれ担当する分野があり、全部で4つの分野のセクションに分かれて仕事をします。
- 灌漑の管理
- 畑を耕して畝を作る
- 除草剤を撒く
- プランティング
もちろん優先順位によってセクションの人数の増減はあります。
ピッキングのシーズンに合わせてプランティングの日取りが多くなると、畝と畝の間に所狭しと生えている雑草を取り除く為定期的に除草剤が撒かれます。
その除草散布に多くの人員が割かれたり、プランティングをするカジュアルワーカーの管理や指導に人が充てがわれます。しかし基本的には5人体制で行います。
灌漑の管理
畑に常時水を送るシステムを整える仕事です。仕事の内容はパイプを結合させスプリンクラーの設置に始まり、農場に流れる川を一部せきとめたダムから水を引く為の灌漑システムの管理全般を行います。長さ数キロもあろうかという非常に長いパイプを畑の畝の間や周りに埋め込んでスプリンクラーまで水を送る仕組みを作ります。
パイプには金属のものとプラスチックのものがそれぞれ2種類あります。様々な気象環境にさらされるためパイプの劣化や消耗が激しいです。そのためチームには常時、金属溶接やプラスチック加工の技術を持つスタッフがいて修理にかり出されています。
畑を耕して畝を作る
東京ドーム何個分だか分からないほど広大な土地を桑を持って手作業で耕すわけがありません。トラクターを使って耕し、畝を作り、プラスチックカバーを貼っていきます。全てトラクター頼みですがこれほど効率的な作業方法はありません。トラクターの後部にはそれぞれのコンポーネントに接続できる場所があり耕す、畝を作る、プラスチックカバーを貼るといった特殊な作業をこなすコンポーネント機器を状況に合わせてトラクターの後部に接続し使い分けています。
このチームはトラクターだけで稼働しているわけではありません。トラクターの操作ミスや機械の誤作動によって畝が崩れたり、プラスチックカバーが途中で破けたりするので修理要員がシャベルやハンマーで所々修理を施します。
除草剤を撒く
広すぎる農場でのウィーディング(草むしり)は現実的ではないでしょう。除草剤の散布によって効率的に畝の間に生えている雑草を取り除きます。トラクターでの散布を行っているところもありますが、こちらでは極力畝の上に除草剤がかかることをさけるため手作業で散布作業を進めます。
散布要員はまず数十リットルはいるプラスチックの容器に水に溶かした散布剤を背中に背負い容器の後部に取り付けられたホースから除草剤を放つ。ホースの上部にはハンドルとノズルがついておりハンドルを握り込む事によって細かい霧が噴出します。
これを一日6~7ブロック行います。日によっては13時間ぶっ続けでやることもある非常にハードな仕事です。
炎天下のなか畝の間を行ったり来たりを重い除草液を背負いながら何十往復もする非常に過酷な単純作業です。気をしっかり保ってないと太陽の餌食になり倒れます。
プランティング
プランティングのチームはカジュアルワーカーのプランティングの指導及び裏方に徹します。必要な数のプラントを保存してある大型の冷蔵倉庫からトラクターで運び決まったパドック(畑一面)の決まった場所に配置したり、箱からプラントを取り出しバケツに詰めたりします。また正しくプラントが植えられているかチェックし必要に応じてヘラで修正を施します。4つのセクションのなかでは非常に楽な作業に分類されると思いますが、スプリンクラーが常に稼働している中での現場は常にずぶぬれになりながらの作業になります。
また土壌はスプリンクラーによって常に水を含んでいるため非常に柔らかく足場が安定しません。これはこれでつらい仕事です。
農業は働き手がいないとどうにも仕事が回りません。働かない人を置いておく必要はありませんが、疲労しすぎて仕事の効率が鈍っているワーカーを突き放すのは人的マネージメントとしては失敗していると思います。
いくらチーム制で仕事の効率を意識してもある程度、休日の確保や休憩時間の確保などワーカーのケアを徹底しないとどんどん人は離れて行き効率は絶対に落ちます。
また基本的に3kに分類される農業の仕事。時給がいいからといって新しく能力があるファーマーが見つかるかと言えばそうではないです。
人的資源が一番重要な農業で一番重要な事はおそらくワーカーのモチベーションの管理でしょう。お金が目当てでやってきたワーカーも過酷な現場で働き続ければ脳裏に様々な感情が浮かび長く働けば働くほど疲労と倦怠によってモチベーションを維持する事は難しくなります。
ボスはかなりワンマンなファーマーです。周りを"Yes man"だけでかためて異論を許さない雰囲気なのでもう少しワーカーを気遣う心の余裕を持ってほしいところです。
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