「言い訳」で自分の立場を守る事は必要。

  
日本では言い訳をしたり弁解をはかったりすることは自分の立場を守り相手の言い分を理解しせずに口上で逃げ回って第三者やその状況に責任転嫁して素直に認めずに全く反省の色が無いと取られてしまう。

日本の文化の中では我慢と忍耐は美徳とされ、理不尽な振る舞いを受けても口をつぐみ甘んじて受け入れるのが日本人の有り方だという考え方が世間に根強く残っている。

理不尽な上司の叱責や、理不尽な状況下での理不尽な目標設定。上司から理不尽な叱責を受けて自分の立場を説明しようとすると"言い訳"だとして一方的に切り下げられ全く取りつく島がない。人が全く足りないという状況下において無理な納期設定を押し付けられ、合理的に見てどう見ても間に合わないのに上司に報告に行くと"言い訳するな"と切り捨てられ"努力が足りないからだ"と消極的な姿勢を改善するように叱責される。

自分の立場を主張せず、理不尽な物言いにも動じず、命じられるがままに動くというのは、主君に仕える家臣そのもので、"言い訳をしない"というルールを設定する背後には全責任は主君である私がとるというコミットメントが必要で主君の度量の広さが無ければいずれ日本人という従順な民族も半旗を翻す事になる。

”言い訳をしない”、"我慢"や"忍耐"は美徳という考え方だけ一人歩きしてこの考え方が確立した時代背景を忘れている人が多い、そしてこの考え方を利用しようとする頭の弱い輩も多い。

私はここオーストラリアに来て自己主張しないことがどれだけ自分に不利益をもたらすか身をもって体験している。日本で一般的に言われている”言い訳”はこちらでは相手との駆け引きであったり、政治的なコミュニケーションとして使われる。

口をつぐんで自分の立場を明確に主張しないということは暗に相手の言い分を100%認めるということでかなり不利な立場に立たされる事が多い。これは"言い訳をせずにがんばってやっている"という見方をする人間がいない事が原因だ。

だから「言い訳」は自分の立場を説明するには重要なコミュニケーションツールになりうる。オーストラリアで働いていて"何があった?"ときかれて理由を話し、それを”言い訳”としてバッサリ理不尽に切り捨てられるような事は無い。

まず上司もこちら側の言い分をしっかり聞き1対1で解決しない場合は、第三者を交えて根気づよく問題解決に努める。上司は部下との立場に差異があるのを知っているため日本では"不平や不満"とされていることも素直に聞き入れる。(会社によって違うとは思うが・・・)

どうみても自分が悪い場合を除いて、私はある程度の不平や不満そして言い訳は自分の立場を受け入れてもらう為の交渉材料だと思っている。グローバル社会は競争社会だ。結果がでなければ取り残されるのは必然。誰かが”言い訳をしないで頑張っている”と自分を擁護してくれることなどあり得ない。自分の立場は自分の主張で守らなければどんどん不利な立場に甘んじる事になる。寡黙はこちらでは美徳ではなく罪を認めるのと同じ。だから海外で日系企業で働く場合は是非この日本的な考え方は捨ててほしい。

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