人生は十人十色。他人にとやかく言われる筋合いは無い

  


人生は十人十色、千差万別で人の数だけ人生観があります。当たり前ですが、オーストラリア、とくにバックパッカーホステルで出会う人は本当に様々なバックグラウンドを持ちながら、他人の目を気にする事無く、自分の行き方を貫いている人が多いです。バックパッカーホステルで出会った50代のイギリス系オーストラリア人は以前はオーストラリアでも有数の商社に勤めていましたが,若くして退職しその後オーストラリア各地のバックパッカーホステルを点々としながらフリーター生活を続けています。彼はいつも酒に酔うと「俺の居場所はここしかないんだ。給料はやすくてもいい。新しい人と巡り会える人生が最高に楽しいからこの生活は辞められないんだ。」と話していました。それを聞いていた周りの人間はポジティブにその人生について興奮気味に話していました。

オーストラリア人は自分の人生について相手の価値観であれこれ詮索されることを本当に嫌います。また他人の人生については無関心か、相手の価値観を認めたり、前向きにその人の人生観を評価したりします。もちろん多少はそうではない人も含まれると思いますが、割りかし他人は他人、人は人という明確な線引きができている気がします。

一方で日本人は表向きは、自分の価値観とは相対する人生を送っている人に対して理解を示す態度をとりますが、本音では相手の人生を蔑んだり、勝手に将来性を案じたりしているのではないでしょうか?特に本音が現れやすいネットの世界では非常に日本人は人生観が厳しすぎです。固定観念で凝り固まって少しでもマジョリティーの人間が送っているライフスタイルから外れると将来性を極めて不安視するような書き込みが目立ちます。

日本人は他人と比較することが非常に多く、給料、キャリア、年齢の点について非常に厳しい議論がやりとりされていました。何歳までにこれぐらいの実績をもっていないと社会では生きて行けない。年齢が何歳を超えたら就職も絶望的だ。キャリアを積めない奴はこれからますます社会から淘汰されていくだろう。と本当にレールをを外れた人間は全く将来に望みが無いような書き方です。

こうした固定概念が他人のライフスタイルにまで首をつっこんで批判をしているのだから閉口してしまいます。どんな人生の成否、どんな仕事であってもその仕事の成否なんてだれも分かるはずは無いのだからどうせなら、自分よりも稼ぎが少ない人生であっても、定職についていない人生であっても、前向きに捉えて成功を祈るべきだとは思うのですが、私はそういう書き込みをみていると本当に悲しくなる。

人生は十人十色。私も日本人ですが、日本に住む日本人(特にネチズン)に言いたいのはその固定概念をそろそろ取っ払って、価値観の違いから他人の人生を批判的に決めつけるのは辞めてほしいです。 固定観念が強い レールから外れる

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