バックパッカーの中古車広告ラッシュ でも誰も買ってくれない

  
この時期は様々なモーテル、ホステルのノーティスボードには中古車販売の広告が一斉にならびます。ノーティスボードのみならずインターネット上のウェブサービスGumTreeや各種ソーシャルサービスにも同様の広告が貼り出されます。なぜこんなに多くの広告が一斉に同時期にならぶのか、それは長期旅行者の帰国時期が迫っているからです。

私の推測でいくと車を購入してオーストラリアをラウンドするような長期旅行者は4月を旅の始まりの月に設定している人がほとんどだと思います。なので1年後の4月の帰国に合わせてその2~3ヶ月前から独自で広告を作成して自分が居住している地域のホステルにその広告を配りにいったり、ソーシャルサイトを利用して積極的に購入者を探します。けれどもなかなか見つかるものではありません。

いくら車社会のオーストラリアでも、トラベラーだけをターゲットにしたらそりゃうまくいきません。需要がかなり限られますし、昨年のバックパッカー税の導入でビザを取得して長期の観光に来る人の数が減ってきているからです。それに長期の旅行に来ている人で車に予算をさく人がどれだけいるのかを考えるとこの小さな市場で売買を成功させるにはよほど特徴のある売り方ないし、車自体を、旅行者をひきつけるユニークな仕様にしていないとなかなか集客は難しいのではと思ってしまいます。

中古車の値段の相場はだいたい$2000~$3000。一番安いもので$1400で販売されていますが、彼らが独自のルートでの販売に固執し、カーディーラーに中古車の引き取りを依頼しないのは、そこで二束三文でしか引き取ってもらえないからです。しかしトラベラーがラウンドで乗り回した型落ちの車で、日本ではとうに車検が通らないようなボロ車のため、そもそも懐疑的に広告を見る人の方が圧倒的に多いはずです。それでも日本車の売れ行きは外車を圧倒していますが。

車は高い買い物ですが、安すぎてもうれるというわけではないです。やはり値段もそれなりに信頼性を表すので、安すぎると故障が多い車なのではと疑ってしまうのは当然です。車の値段もニーズに合わせて適当な価格を選ばないと売れないということになり、カーディーラーに引き取ってもらうはめになるのです。そのため単純に自分の使用した車を売るにしてもそれなりの調査やマーケティングが必要だと思いました。

もし長期の旅行で車を購入し、帰国の際にそれを手放す場合は、売る時の事を考えて購入された方がいいと思います。安易にトラベラーから購入するべきではないというのが私の見解です

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