ラッド氏国連事務総長への可能性

    


 国連事務総長潘基文事務総長の任期が今年末できれることになる。2016年末の国連事務総長選挙に向け、欧州を中心に10人前後の候補者が名乗りを上げており、乱戦が予想される。オーストラリアからは元首相のケヴィン・ラッド氏の名前が挙がっているが、オーストラリア現ターンブル政権はラッド氏を推薦するか否かについて数週間中に結論を出さなければならない状況だ。候補者は他に、ニュージーランド ヘレン・クラーク、ポルトガル アントニオ・ゲテーレス、アルゼンチン スザンナ・マルコッラ、マケドニア サージャン・ケリム、スロヴェニア ダニロー・タルク、ブルガリア イリーナ・ボコワ、クロアチア ヴェスナ・プシクなど でバックグラウンドは首相経験者もしくは外交官、国連高官の経験者である。今回立候補した常任理事国の代表者のうち半数は欧州出身である。というのも1970年代以降の慣例からすると、次は欧州の番で、歴代の事務総長と現職を含め8人の事務総長のうち半数の4人は欧州出身であり、不公平だとする批判の声があがっている。 一方、「西欧その他」のうち、選出者がいない「その他」の国々に位置づけられるオーストラリアのケビン・ラッド前首相を推す声も出ている。5つの常任理事国は候補者に対して拒否権を発動することができるが、ラッド氏はオーストラリア政府からの推薦を受けなくても、世論の欧州への批判をうまく利用できれば妥協候補者としてノミネートされる可能性を残しているといえるが、慣例を選出の根拠に加えるか、世論の声を聞くかによって結果は変わってくる。女性をそのポストにつけるという動きも出てきているので、可能性はおよそ20%といったところとオーストラリア外務省の関係筋は話している。
 ラッド氏は2013年に首相を退任後、議会を離れ、現在アメリカハーバード大学ケネディスクールで教鞭をとっている。オーストラリア政府は議会を離れているラッド氏を国連の候補者として推すかどうかジレンマに苛まれている。ラッド氏は前政権の時にオバマ政権と強い連携をオーストラリア並びに欧州政府に働きかけてい実績がある。そのため彼が立候補するとなると候補者として選出するほかなくなる。
 他の候補者を擁立するか、政界から引退したラッド氏を選出するかは一層議論の的になりそうである。 参考:Australian(新聞)

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